デヴィッド・バーンの『HOW MUSIC WORKS』を紹介したのは、2012年の夏、つまりは10年以上前になる。とっくに邦訳は諦めていたのだが、なんと2023年になって『音楽のはたらき』として刊行されるのを知る。
ワオ! しかも、翻訳は野中モモさんだ!
真面目な話、10年以上の本とはいえ、普遍的な音楽論なので今も価値を保っているはず。
これってやはり、デヴィッド・バーンが音楽家として現役であり続けたから実現したんだろうね。近年では『American Utopia』が素晴らしかったし、それを受けたライブは映画化もされ、絶賛された。
デヴィッド・バーンといえば、もう一つ興奮を覚えるニュースがある。
ワタシもこれまで何度も史上最高の音楽映画と書いてきた『ストップ・メイキング・センス』の40周年記念として4Kバージョンが再リリースされるというのだ。
そうか、40周年なんやね。公開30周年でインタビューを受けていた監督のジョナサン・デミは既にこの世にないが、驚いたのはデヴィッド・バーンが40周年版の予告編に出演していること。
彼がかのズートスーツを着て身体を動かすのを見ただけで、あの映画の興奮がよみがえる! 日本でも劇場公開されないかな。
デヴィッド・バーンといえば、2010年のファットボーイ・スリムとのコラボ作『Here Lies Love』が今夏ブロードウェイでミュージカル化されるとのことで、70歳過ぎても精力的な活動ぶりでなによりである。