一昨年の秋、その少し前に亡くなったデヴィッド・グレーバーが生前最後に手がけていた共著を取り上げたのだが、かなりの大著なので、邦訳は出るに違いないとしても、優に2年以上はかかるだろうと踏んでいた。
調べものをしていて、その邦訳『万物の黎明 人類史を根本からくつがえす』が今月出るのを知った。
原書が出て2年足らずとは早いな! その後に出た『海賊の啓蒙、もしくは真のリバタリア』のほうが薄いので、先に出るとばかり思っていたよ。
デヴィッド・グレーバーの遺作は、副題にあるように「人類史を根本からくつがえす」ことを目論む挑戦的な本なので(その分、批判も多いが)、これは出版社も刊行を急いだのだろうな。