トマ・ピケティの新刊『資本とイデオロギー』の書評である。非公式日本語訳もあるでよ。
さて、ピケティの新刊の評価はともかくとして、ワタシが注目したのは、主流経済学の権威が落ちていることについて、その大衆のムードを掴んでいるとして引き合いに出される、経済史家ロバート・スキデルスキーの近刊 What’s Wrong with Economics? である。
What’s Wrong with Economics?: A Primer for the Perplexed
- 作者:Skidelsky, Robert
- 発売日: 2020/04/28
- メディア: ハードカバー
What’s Wrong with Economics?: A Primer for the Perplexed (English Edition)
- 作者:Skidelsky, Robert
- 発売日: 2020/03/01
- メディア: Kindle版
書名を直訳すれば「経済学のどこがおかしいのか?」になるが、以前取り上げたデヴィッド・グレーバーの「反経済学」を思い出した。そのムードは確かにある。
そうそう、横道にそれるが、デヴィッド・グレーバーの邦訳が出るというので、いよいよ『Bullshit Jobs』の邦訳かと思ったら、別の本だった。
- 作者:デヴィッド・グレーバー
- 発売日: 2020/04/22
- メディア: 単行本
ロバート・スキデルスキーというと近著では息子さんとの共著の邦訳が出ているが、時宜を得たテーマならこれも邦訳が出るでしょうな。
じゅうぶん豊かで、貧しい社会:理念なき資本主義の末路 (単行本)
- 作者:ロバート スキデルスキー,エドワード スキデルスキー
- 発売日: 2014/09/03
- メディア: 単行本