21世紀といってもまだ四半世紀も経っていないのに気が早い話だが、およそ5年前に Guardian も同様の企画をやっており、まぁ、やりたくなるものなんでしょう。Guardian と同じく、2000年発表の作品が入っているのはなんだかなと思ってしまうが。
503人もの作家や批評家などの投票による今回のリストの中で、邦訳が出ているのは以下の66作品になる(抜けがあったらすいません)。
- 1. エレナ・フェッランテ『リラとわたし』(asin:4152096985、asin:B073S4BSRG)
- 3. ヒラリー・マンテル『ウルフ・ホール』(asin:415209205X、asin:4152092068)
- 4. エドワード・P・ジョーンズ『地図になかった世界』(asin:456009019X)
- 5. ジョナサン・フランゼン『コレクションズ』(asin:4151200649、asin:4151200657)
- 6. ロベルト・ボラーニョ『2666』(asin:4560092613)
- 7. コルソン・ホワイトヘッド『地下鉄道』(asin:4151201009、asin:B08KXXSMH6)
- 8. W・G・ゼーバルト『アウステルリッツ』(asin:4560097488、asin:B08J2SHRYR)
- 9. カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』(asin:4151200517、asin:B009DEMBO2)
- 10. マリリン・ロビンソン『ギレアド』(asin:4400640019)
- 11. ジュノ・ディアズ『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(asin:4105900897)
- 12. ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』(asin:4766418700)
- 13. コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』(asin:4151200606、asin:B0BSGTGPGV)
- 14. レイチェル・カスク『愛し続けられない人々』(asin:4886114776)
- 15. ミン・ジン・リー『パチンコ』(asin:4167920743、asin:4167920751)
- 16. マイケル・シェイボン『カヴァリエ&クレイの驚くべき冒険』(asin:4152083794)
- 18. ジョージ・ソーンダーズ『リンカーンとさまよえる霊魂たち』(asin:430920743X)
- 21. マシュー・デスモンド『家を失う人々 最貧困地区で生活した社会学者、1年余の記録』(asin:4903212823)
- 22. キャサリン・ブー『いつまでも美しく インド・ムンバイの スラムに生きる人びと』(asin:4152094303、asin:B00JFLJ2RW)
- 23. アリス・マンロー『イラクサ』(asin:4105900536)
- 24. リチャード・パワーズ『オーバーストーリー』(asin:B07ZQXNLPX)
- 26. イアン・マキューアン『贖罪』(asin:4102157255)
- 27. チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『アメリカーナ』(asin:4309467032、asin:4309467040)
- 28. デイヴィッド・ミッチェル『クラウド・アトラス』(asin:B00C4TUDRK、asin:B00C4TUDQQ)
- 30. ジェスミン・ウォード『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』(asin:4861828031)
- 31. ゼイディー・スミス『ホワイト・ティース』(asin:4122070821、asin:412207083X)
- 33. ジェスミン・ウォード『骨を引き上げろ』(asin:4861828651)
- 35. アリソン・ベクダル『ファン・ホーム ある家族の悲喜劇』(asin:B0BQN5C2L7)
- 36. タナハシ・コーツ『世界と僕のあいだに』(asin:4766423917、asin:B08V8RNP1K)
- 38. ロベルト・ボラーニョ『野生の探偵たち』(asin:4560090084、asin:4560090092)
- 39. ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』(asin:4151200827)
- 40. ヘレン・マクドナルド『オはオオタカのオ』(asin:4560095094)
- 43. トニー・ジャット『ヨーロッパ戦後史 1945-1971』(asin:4622073412、asin:4622073420)
- 44. N・K・ジェミシン『第五の季節』(asin:4488784011、asin:B089D3HZ53)
- 46. ドナ・タート『ゴールドフィンチ』(asin:4309207073、asin:4309207081、asin:430920709X、asin:4309207103)
- 47. トニ・モリスン『マーシイ』(asin:4152090995)
- 48. マルジャン・サトラピ『ペルセポリス』(asin:490178465X、asin:4901784668)
- 49. 韓江『菜食主義者』(asin:4904855027)
- 50. エルナン・ディアス『トラスト ―絆/わが人生/追憶の記/未来―』(asin:4152102365、asin:B0C5D5H4GC)
- 51. ケイト・アトキンソン『ライフ・アフター・ライフ』(asin:4488016758、asin:B087X8JXG4)
- 53. アリス・マンロー『ジュリエット』(asin:4105901311)
- 54. ジョージ・ソーンダーズ『十二月の十日』(asin:4309467857、asin:B0CH17NNN5)
- 55. ローレンス・ライト『倒壊する巨塔』(asin:4560091161、asin:456009117X)
- 57. バーバラ・エーレンライク『ニッケル・アンド・ダイムド アメリカ下流社会の現実』(asin:4492222731)
- 59. ジェフリー・ユージェニデス『ミドルセックス』(asin:4152085541)
- 62. ベン・ラーナー『10:04』(asin:4560090505)
- 65. フィリップ・ロス『プロット・アゲンスト・アメリカ』(asin:4087607909、asin:B0D5H6CGY1)
- 67. アンドリュー・ソロモン『「ちがい」がある子とその親の物語』(asin:4903212718、asin:4903212742、asin:4903212769)
- 68. シーグリッド・ヌーネス『友だち』(asin:410590163X)
- 71. トーヴェ・ディトレウセン『コペンハーゲン三部作』(asin:4622096161)
- 72. スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ『セカンドハンドの時代――「赤い国」を生きた人びと』(asin:4000611518、asin:B0B92MFBNT)
- 74. エリザベス・ストラウト『オリーヴ・キタリッジの生活』(asin:4151200703)
- 75. モーシン・ハミッド『西への出口』(asin:4105901621)
- 76. ガブリエル・ゼヴィン『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』(asin:415210273X、asin:B0CJXV9TDS)
- 77. タヤリ・ジョーンズ『結婚という物語』(asin:4596552142、asin:B08Z3CZ8ST)
- 79. ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引書』(asin:4065273072、asin:B09TZZ52DN)
- 80. エレナ・フェッランテ『失われた女の子』(asin:4152099070、asin:B082PS3XQW)
- 82. フェルナンダ・メルチョール『ハリケーンの季節』(asin:415210290X、asin:B0CQ4Q6CCW)
- 85. ジョージ・ソーンダーズ『パストラリア』(asin:4048972030)
- 89. ヒシャーム・マタール『帰還 父と息子を分かつ国』(asin:4409130412)
- 91. フィリップ・ロス『ヒューマン・ステイン』(asin:4087733955)
- 93. エミリー・セントジョン・マンデル『ステーション・イレブン』(asin:409406026X)
- 94. ゼイディー・スミス『美について』(asin:4309206913)
- 95. ヒラリー・マンテル『罪人を召し出せ』(asin:4152094001)
- 98. アン・パチェット『ベル・カント』(asin:4151200983、asin:B07YYCCZDK)
- 99. アリ・スミス『両方になる』(asin:4105901524)
- 100. デニス・ジョンソン『煙の樹』(asin:4560090076)
この中でワタシが読了した本となると、『わたしを離さないで』、『ザ・ロード』、『贖罪』、『掃除婦のための手引書』の4冊しかない(いかん、『地下鉄道』が読みかけのままだ)。
意外に邦訳が出てない本が多かった。映画『アメリカン・フィクション』の原作とか、ノーベル文学賞受賞作家アニー・エルノーの本とか。
(邦訳が出てないものもあるが)このリストでは、エレナ・フェッランテ、ジョージ・ソーンダーズ、ジェスミン・ウォードが3冊ずつでもっとも多く選ばれている作家になる。非英語圏の作品が10以上選ばれているが、日本人作家の作品はなし。
