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先月から小林啓倫さんが、生成 AI による SEO(検索エンジン最適化)から GAIO(生成 AI 最適化)へのシフトの話を書いている。
後者の文章については、ワタシも昨年夏に「Googleからウェブサイトへのトラフィックがゼロになる日」という文章を書いているが、それが本格的になってきたようだ。
さて、そこでカタパルトスープレックスニュースレターの「LLM時代の新たなSEO戦略(LLMO/AISEO)」に書かれる LLM 時代の SEO を読んでいて閃くものがあった。
セマンティックHTMLの活用も重要だ。単なる<div>タグではなく、<article>、<section>、<header>などの意味のあるタグを使用し、コンテンツ構造をAIに伝える。ニュースサイトであれば各記事を<article>タグで囲み、明確な見出し構造を持たせることでクローラーの理解を助ける。
schema.orgに基づく構造化データの実装も効果的だ。LocalBusinessスキーマを使用して店舗情報を明示したり、FAQPageスキーマでよくある質問と回答をマークアップしたりすることで、リッチスニペットの獲得率が向上する。
カタパルトスープレックスニュースレター - by Kazuya Nakamura
これってセマンティック・ウェブの復権につながらないだろうか?
セマンティック・ウェブといえば、ティム・バーナーズ=リーによって提唱され、かつてはこれこそが Web 3.0 の本命だと彼もぶちあげていたが、現実にはそこまで浸透はしなかった。
しかし、それから20年近く経ち、生成 AI 最適化の時代に今一度セマンティック・ウェブが注目される! とぶちあげるアングルで文章を用意していたのだが……。
小林啓倫さんの最新記事によると、現実にはロシアが早くも量でプロパガンダを押し切る手法で生成 AI 最適化を早くも実現しちゃったようだ。
残念ながら、セマンティック・ウェブの復権よりも「LLMグルーミング」のほうが現実的らしい。うーむ。
そうそう、小林啓倫さんの翻訳仕事については昨年末にも讃えているが、先月にも新たな訳書『SENSEFULNESS(センスフルネス)』が出ていますな。すごい仕事量だ。