ティム・オライリーが O'Reilly Radar に MicroHoo: corporate penis envy? というエントリを書き、マイクロソフトの検索(つまり Google)への執着は penis envy(ペニス羨望)じゃないかと書いたところ、TechCrunch のマイケル・アーリントンが「検索市場に競争は必須だ」と噛み付いた。
それに対してティム・オライリーは Why search competition isn't the point というエントリーで反論している。彼の主張は以下の通り。
- Web 2.0 は検索よりもずっと大きなものなのだから、検索にフォーカスすると大局を見失う恐れがある。
- Google はマイクロソフト以上にインターネットの相互運用性を理解している。
- たとえ Google が検索分野を独占しても、その独占は長くは続かない。
- Web 2.0 アプリケーションは、ネットワーク効果が生じるため自然と独占が生まれやすい。
- まだまだ Web 2.0 ははじまったばかり! イノベーションの余地はまだまだある(例:Amazon の S3 や EC2)。
うーん、オライリーの言いたいことは分かるが、ことこれに関しては「検索市場に競争は必須だ」というマイケル・アーリントンのほうに説得力を感じるね。検索こそが Web 2.0 のすべてでないにしろ、キーであることは間違いないんだし。
もうウェブ3.0がどうこうと語りたがる人がいる一方で、オライリーは「まだまだ Web 2.0 ははじまったばかりさ!」という姿勢を堅持している。ワタシの読みは正しかったようだ。