- 出版社/メーカー: グラッソ(GRASSOC)
- 発売日: 2004/10/16
- メディア: DVD
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本国ドイツでは歴代興行記録を更新した映画だそうで、もっとも日本人のワタシの目からみればベルリンの壁崩壊前に危篤状態となり、東西ドイツ統一を知らないまま意識が戻った彼女にショックを与えないように奮闘するという設定にも無理がいくつも目に付いた。主人公の母親がまだ若々しいのもヘンな感じがする。逆に言えばそうしたところも気にならないくらいドイツ人に深く刺さる題材なのだろう(ジークムント・イェーンの使い方とか)。
個人的に好ましく思ったのは本作の抑制の効いた演出で、こういうのはドイツ人の国民性なのだろうか、とおおざっぱなことを考えながら観ていた。『甘い生活』のオマージュはちょっとやりすぎかと思ったが。
上記の通り本作はドイツで大ヒットし、東独ブームの一因になったようだが、『善き人のためのソナタ』が公開されると収まったと聞く。