こないだ Hacker News で Khan Academy のことをいまさら知った。
Khan Academy(「カン・アカデミー」とか「カーン・アカデミー」と表記されているのを見るが、「ハーン・アカデミー」が正しい表記じゃないか?)は、質の高い教育の提供を目的とする非営利団体で、Salman Khan という人がやってるらしい。
講義の動画公開というと OpenCourseWare が有名だし、このサイトでも世界のトップクラスの科学者による講義動画100選を紹介したことがあるが、Khan Academy がターゲットとするのはもう少し下で、高校から大学の教養課程くらいまでのレベルのようだ。
扱う分野は理科系全般で、現在でも1200本をこえる動画が揃っている。しかも、動画はすべてクリエイティブ・コモンズの表示-継承ライセンス。素晴らしい。
大学の講義まるごととなると動画一本の時間も結構なものになり、ちょっと身構えてしまう。しかし、Khan Academy の動画はもう少し粒度を小さくした内容で、一本の時間も10分くらいのものが多い。これは英語学習に適しているのではないか。いきなり一流大学の講義動画を英語で聞いてもとてもついていけないが、自分が興味がある分野の基本を教える動画なら、その分野における英語の言い回しを学ぶことができる。
ちょうど Khan Academy の日本での普及を目指す Khan Academy 翻訳ブログも始まっていて、これも良い足がかりとなりそう。