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いまさらだがYouTubeはどうなっているのだろうか?

YouTube はサービス開始当時から知っているが、はじめはかなり野放図なもんで、市販されてる1時間半のライブビデオがそのままアップされてるのを見つけて呆れながら観させてもらったものだが、やがて動画一本あたり10分までという制限ができたり、Google という当代最強のネット企業に買収され、権利者との交渉が本格的に行われるようになったのはご存知の通り。

近年、ワタシは自分のサイトやこのブログに YouTube の動画をはる場合、一部の貴重なライブ映像などを除き、アーティストなり放送局なりの公式チャンネルの動画をできるだけ紹介するよう心がけている。そうしたところにある動画なら権利的な問題はないはずだし、無用なトラブルに巻き込まれたくないのだ。

それはともかくとして、少し前から気になっていることがある。今も昔も YouTube には違法アップロードと思しき動画が散見される。しかし、最近はその種類が変わったように思うのだ。

要は音楽でいえばアルバム丸ごとのアップロード、そしてそれ以上に驚くのが映画一本丸ごとのアップロードである。

前者に関して言えば、曲単位で分割されたものが結構あったのでいいとして(ホントはよくないのだけど)、一つのファイルでというのは最近の傾向だと思う。映画については言うまでもない。

先日のコネチカットの事件を受け、マイケル・ムーアYouTube に丸ごと違法アップロードされている自身の映画『ボーリング・フォー・コロンバイン』(asin:B004NNVQX0)のリンクを紹介したが(それを「マイケル・ムーア『ボウリング・フォー・コロンバイン』を無料ネット公開」というのは違うだろ)、さすがに映画製作者もこういうのに気付いているのだろう。

上にも書いた通り、かつて YouTube には10分制限があった。その後、10分が15分になったこと、また信用ある団体であればそれ以上の長さの動画も公開できるようにルールが変更されたところまでは知っている。

しかし、ワタシが件の映画の丸ごとアップロードは、明らかに公式チャンネルでない個人によるアップロードである。音楽のほうは、再生回数により収益が権利者に還元される仕組みが不完全ながらできているはずだが、こうした映画まるごとアップロードはどうなのだろう。

何を今更と言われるだろうが、やはり映画丸ごとを一本の動画で公開というのはインパクトがあるし、ちょっとどうなんだと思う。本当に有名な作品がいくつもあがっているのだ(ここで実例を挙げたいが、その拡散に手を貸すことになるのでそれは止めておく)。今度の28日夜に『ヒトラー 〜最期の12日間〜』がニコニコ生放送で無料上映されるが、そういうちゃんと権利関係をクリアしたもの(だよね?)とは違うだろう。

15分制限なんてもはや過去の話なのだろうか? これを Google は容認しているのだろうか? ワタシが知らないだけかもしれないので書かせてもらった。

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