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遂にKindleのX-Ray技術が日本語に対応か

書籍中の登場人物や地名などをリンク表示、Amazon の表現を借りるなら「書籍の骨格」をレントゲンのように映し出す Kindle 独自の「X-Ray」機能が日本語にも対応したとのこと。

  • 「人物」としてピックアップされた単語には、別名やニックネームなどもまとめて表示されます。
  • 「トピック」としてピックアップされた単語には、Wikipediaによる簡単な解説が表示されます。読書中に気になる単語がある場合でも、個別に辞書やネットで検索する必要はありません。
  • 書籍内に画像が含まれている場合、「画像」メニューをタップすれば画像のみを表示することもできます。画像は各ページにリンクされており、画像をタップすれば直接そのページに飛ぶことができます。
Amazon.co.jp、新機能「X-Ray」を日本語Kindle書籍で提供開始|アマゾンジャパン合同会社のプレスリリース

思えばワタシは、発表されてまもなくこの X-Ray 機能を取り上げた「Kindleは「本らしさ」を殺すのか?」という文章を書いている……って、今から3年以上前じゃん!

  • X-Rayシステムや追加テキストは著作権や契約を侵害しないか?
  • Amazonは本をX-Rayする前に著者の許可を取る必要があるべきか?(オプトインであるべきか?)
  • もしオプトインでないなら、著者(や出版社)はオプトアウトできるべきか?
  • 著者は本に含める補助情報を厳しく吟味(さらには追加も)できるべきか?
  • いずれ商品レコメンドや広告がX-Rayによる補助テキストに含まれる場合、それから得られる収入は著者と共有すべきか?
Kindleは「本らしさ」を殺すのか? « マガジン航[kɔː]

月日の経つのは速いものだが、この文章でニコラス・カーが書いていた懸念はそれほど問題になっていないように見える。電子書籍を許可する著者であれば、本の中に Wikipedia 情報などへのリンクが入るのを拒絶する著者は小説分野でもいなかったということか。日本でも同様なんだろうな。

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