スチュアート・ブランドというと、現在では『ホール・アース・カタログ(Whole Earth Catalog)』の創始者としてもっとも知られているが、ワタシも彼が立ち上げた Long Now 財団や『How Buildings Learn』など彼の仕事を取り上げてきた。
彼のおそらくは最後の著書の邦訳が出て10年になるんやね。
今更その Long Now 財団の4月のブログエントリを読んで知ったのだが、そのスチュアート・ブランドのドキュメンタリー映画『We Are As Gods』が作られているんですね。SXSW でプレミア上映されたとのこと。
「彼はまるでキルロイだ。重要なものが起こるたびにその背後に彼の姿がある」というコメントが印象的である。
このエントリでは、この映画の監督2人とブランド自身、そして彼の盟友ブライアン・イーノが対談を行っており、文字起こしもあるので、映画に興味のある方は見るとよいでしょう(あんまり言いたくないが、映画の日本公開は難しいだろうし)。
そのスチュアート・ブランドについては昨年 Wired に「スチュアート・ブランドは人工呼吸器を拒否することにした」という不穏なタイトルの記事が掲載されていたが、彼ももう80歳を過ぎている。生きてるうちにこのような伝記映画が作られたのは良いことである。
ブランド本人やイーノ(彼の曲も使われている)をはじめ、ダニエル・ヒリスやケヴィン・ケリーなど彼と仕事をしてきた人たちがインタビューに答えている。
さて、調べてみると、やはり『We Are As Gods』に出演しており、近年では『人工知能は敵か味方か』(asin:4822251411)の邦訳があるジョン・マルコフによるスチュアート・ブランドの伝記本が来年春に出るみたい。こちらは是非邦訳が出てほしいところ。