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2022年は「イーロン・マスク本」の年だった

タイトルで勝手に2022年を総括してしまったが、実は今年はたくさんの「イーロン・マスク本」が出ているのだ。その中にイーロン・マスク自身が書いたものは一つもなく、他の人がイーロン・マスクにかこつけて書いた(あるいは編集した)本ばかりなのである。

電子書籍オンリーのものを除いても、2022年には以下の5冊の「イーロン・マスク本」が出た(出る)。

まずは IBC パブリッシングの英語学習上達用のラダーシリーズの一冊だが、つまりはもはや彼はこうしたシリーズに入る「現代の偉人」の一人ということなのだろう。

続いて『イーロン・マスクの面接試験』だが、これは別に Tesla の入社試験の話がメインではないのにちょっとひどいのではないだろうか。著者の旧作『ビル・ゲイツの面接試験』(asin:4791760468)にひっかけた邦題だが、『GAFAの面接試験』だとパンチが弱いものだから人名をあてたかったのだろう。そして、その人名が今はイーロン・マスクなんでしょう。

思えば、かつてはスティーブ・ジョブズの名前を書名に冠したビジネス本が多く出ていた。そのジョブズが亡くなって今年で10年になるわけで、『イーロン・マスクはスティーブ・ジョブズを超えたのか』という本が出るということは、そうしたビジネス書の王座(?)が、ジョブスからイーロン・マスクに受け継がれたということなのかもしれない。

今や世界でもっともリッチな人になったイーロン・マスクが、我々のような下々の人間とは別の経済、別のルールを生きていることは少し考えれば分かりそうなものだが、『イーロン・マスク流「鋼のメンタル」と「すぐやる力」が身につく仕事術』のような「イーロン・マスクの仕事術に学べ!」な本はビジネス書として需要があるんでしょうな。

これは来月刊行予定の本だが、おいおい、これの著者って、上であげた『イーロン・マスク流「鋼のメンタル」と「すぐやる力」が身につく仕事術』の著者と同じ人じゃない。二月連続で同じ人を題材とする本を刊行ってすげぇな!

これだけ見ると、かつての「ビル・ゲイツ」「スティーブ・ジョブズ」にあたる存在が2022年現在「イーロン・マスク」ということになるのだが、彼の快進撃は果たしていつまで続くのだろうか。

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