2021年秋に取り上げた本だが、昨年末に『システム・エラー社会 「最適化」至上主義の罠』というタイトルで邦訳が昨年末に出ているのを山本貴光さんのツイートで知った。
「本書は、〔テクノロジーの利用について〕「最適化」を目指す人たちにすべてを任せることがいかに危険か説明したうえで、あらゆる人が難しい選択に自信をもって臨めるように後押しすることを目指している」(R.ライヒ+M.サハミ+J.M.ワインスタイン『システム・エラー社会』小坂恵理訳、NHK出版) pic.twitter.com/yY36tcVXD0
— 山本貴光 (@yakumoizuru) January 2, 2023
山本貴光さんのツイートはここからスレッドになっており、『システム・エラー社会』のよい内容紹介になっているので、参考まで。
帯に「破壊的イノベーションvs.民主主義」とあって、これは第3章のタイトルにもなっているが、ここでいう「破壊的イノベーション」が、クレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』(asin:4798100234)でいうところの「破壊的イノベーション」とイコールなのかちょっと気になった。
これは邦訳が出るべき本と思っていたので、ワタシもたまに気になって調べていたのだが、共著者の Rob Reich は「ロブ・リーシュ」という表記になると思い込んでいたので(参考:その1、その2)この邦訳について気づかなかったのは不覚だった。