ジェイソン・ライトマンというと、『マイレージ、マイライフ』が傑作で、その後も『ヤング≒アダルト』あたりまではよかったが、それ以降新作の良い評判を聞かず、観そびれたままになっている。
近年は『ゴーストバスターズ』の続編を手がけてそこそこやっているが、飽くまで彼の父親であるアイヴァン・ライトマンの遺産の継承の意味合いが強いように思う。
果たして彼はどうなるんだろうと思っていたら、新作は現在まで続く人気コメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』の初放送までの90分間の舞台裏を描く伝記コメディ映画 Saturday Night とな。
ライトマンが脚本も製作も手がけるのだから、これは彼の本気の企画だろう。しかも、『サタデー・ナイト・ライブ』が始まった1975年に彼は生まれてもいないので、ノスタルジーのための映画でもないはずだ。
『サタデー・ナイト・ライブ』誕生なのだから、この番組の生みの親であるローン・マイケルズをはじめ、チェビー・チェイス、ダン・エイクロイド、ジョン・ベルーシ、アンディ・カウフマン、ビリー・クリスタル、ポール・シェーファーといった人たち(を演じる役者)が映画に登場するわけだ。(ローン・マイケルズをのぞけば)彼らはだいたい皆、当時20代半ばやったんやね……。
これは期待したくなる。本国での公開日が『サタデー・ナイト・ライブ』初放送と同じ10月11日なのもニクい。日本でもちゃんと劇場公開されるといいんだけど。