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日本有数の購読者数を誇るポッドキャストで『デジタル音楽の行方』が取り上げられた! ……のだが

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

J-Wave でおなじみモーリー・ロバートソンによる、今や10万人弱の購読者を抱える日本有数のポッドキャスト i-morley で二度に渡り『デジタル音楽の行方』の名前が連呼されるという素晴らしい出来事があった。

MI7 Japan の村井清二さんがゲストの回で、『デジタル音楽の行方』をとても好意的に語ってくださっている。放送開始18分あたりからなのだが、

「日本では津田(大介)さんが翻訳してる『デジタル音楽の行方』という本が――」

ブギャーッ!!(笑) いや、取り上げていただけるだけで感無量っす。村井さんは『デジタル音楽の行方』の著者の David Kusek の長年の友人だったんですね。

『デジタル音楽の行方』云々を抜きにしてもとても面白い回なので、音楽配信に興味ある人はもれなく聞きましょう。Verve の "Bitter Sweet Symphony" がストーンズの音を使っているのは知っていたが、そこまでアンドリュー・オールダムから金をふんだくられていたとは知らなかった。

続いては、その『デジタル音楽の行方』訳者の津田大介さんがゲストの回だが、ここでも前半何度も引き合いに出していただいて感激雨あられ

およそ10万人の購読者のうち数十分の一の人が買ってくれれば増刷なのにとか考えてしまうところが卑しいが、その10万人の相当数が「よもよもって何それ?」と思うのではないだろうかと勝手にひやひやした。

声に出される恥ずかしさの度合いにおいて、加野瀬未友を1、イヤーンエッチ之助を10としたら、yomoyomo は7ぐらいには達しているかもしれない。無難な筆名の重要性を再確認……

それはどうでもよいとして、恩人津田さんの新刊を宣伝しておこう。

『デジタル音楽の行方』への反応 その36

『デジタル音楽の行方』への反応だが、「花崗岩のつぶやき」に感想があがっている。

著者らの主張は,音楽のデジタル化,ネットによる流通は音楽家にとっても,リスナーにとっても福音であり,これまで法外な中間搾取を行なってきた音楽会社が強硬に反対しているに過ぎない,というもの.とても明快な論議で,訳文も読みやすく,すらすら読めます.

ありがとう!

さて、直接の反応ではないが、『デジタル音楽の行方』などに興味を持つ人にお勧めと嶋田丈裕さん紹介している岩永正敏『輸入レコード商売往来』の話は面白かった。すごい先見性というか、20年以上前だろうが見えている人には見えていたということか。

『デジタル音楽の行方』への反応 その35

『デジタル音楽の行方』への反応だが、「団塊ジュニア(♂)が財布を開いた品々。」に感想があがっている。

『デジタル音楽の行方』では、オレ達のやり方なら音楽産業は現在の何倍もの大きさになるぜと大見得を切るわけだが、この感想にもあるように現在の市場規模が小さいと言えるわけである。

先日公開された「補償金もDRMも必要ない」――音楽家 平沢進氏の提言、そしてそれを受けた /.J のストーリーの反応を見ていると、みんな『デジタル音楽の行方』読んでくれよぅと思ってしまう。

『デジタル音楽の行方』は今年の3月あたりに『デジタル音楽進化論』というタイトルで、「Web 2.0時代の音楽配信はこれから始まる」みたいな宣伝文句ならもっと売れたのではないか……などと考えてしまうのが悲しいところである。

『デジタル音楽の行方』への反応 その34

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

『デジタル音楽の行方』への反応だが、StarChartLog で読了報告があがっている。

「レーベル買い」の話だが、『デジタル音楽の行方』の中で具体的に名前が挙がっているインディーレーベルなど例外的存在はある。インディーズの場合、レーベルのブランド価値を高める努力は今も必須だと思う。つまりはライトノベルを扱う出版社が、レコード業界におけるインディーレーベルにあたるということじゃないかしら。ライトノベルにまったく詳しくないのでハズレなことを書いているかもしれないが。

また石井貴ブログには、「Amazonで載らなかったレビュー」というエントリがあがっている。

読んだところ Amazon が拒否するような内容では全然ないと思うのだが、どうして載らなかったのだろう。もっとも Amazon.co.jpしょうもないところなので、受付システムが腐っているだけではないかと推測。あと、以下のような苦言をいただいている。

以上のような興味深い内容(ほかにもいろいろ書いてあるが)なのだが、和訳が翻訳調で少々読みにくく、冗長なところも多いので、噛み砕いて読み通すのにはしばらく時間がかかるのが難点。

うーん、そう感じられたのなら申し訳ない。

『デジタル音楽の行方』への反応 その33

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

正確には反応ではないのだが、嬉しかったので紹介しておく。

『デジタル音楽の行方』が、フェリス女学院大学音楽学部音楽芸術学科の音楽情報論の講義で参考文献に指定されている。素晴らしい。

この講義を担当する瀬藤康嗣さんは、いろいろなプロジェクトで活躍中の方のようですね。

またデジタル音楽配信がアツくなっている現在、『デジタル音楽の行方』は読みどころが多い本だと思います。

『デジタル音楽の行方』への反応 その32……にまったく留まらない話

最近 diary.yuco.net で面白いエントリが続いているので遅きに失した感はあるが、『デジタル音楽の行方』の名前が挙がっているので紹介しておく。この続編といえる「Web2.0な世界で報道系組織が良心的かつ経済的に生きていく方法」とあわせて必読である。

さて、yuco さんが挙げている方策は以下の五つ。

  1. イベントで儲ける
  2. 広告で儲ける(アフィリエイトを含む)
  3. 薄く広く取る
  4. 寄付に頼る
  5. 最新記事は無料、過去ログデータベースは金を取る

思ったことをいくつか。

「イベントで儲ける」で引用されているクルーグマンの文章を読んで思い出したのは、白田秀彰さん一押しの『ビッグ・ピクチャー』である。といっても未読なため白田先生の受け売りなのだが、ハリウッドという場所が持つ幻想(例:スターに会える)がそこで働く人たちを惹きつけているという話で、技術者にとってそうした幻想を許容する場所として真っ先に思い浮かぶのはシリコンバレーだろう。yuco さんの文章の最後に出てくる「フカシ」の話もそうだが、魅力的な「磁場」が形成できるかどうかが鍵になる。

「ネットを舞台とした先導役競争が始まろうとしている」のでしょうな。

ビッグ・ピクチャー―ハリウッドを動かす金と権力の新論理

ビッグ・ピクチャー―ハリウッドを動かす金と権力の新論理

そして「薄く広く取る」で『デジタル音楽の行方』が引き合いに出されるのだが、本の中ではこの「薄く広く取る」やり方は「水のような音楽」モデルと紹介される。その方向性において、私的録画録音補償金問題も射程に入る。つまり、「薄く広く取って」資金プールを作るという意味では補償金制度も議論としてはアリなのである。iPod 課金という言葉で思考停止している人たちも多いようだけど。

ただ現状は安易に取れるとこから金巻き上げようと見えるところ、あと現在の JASRAC の評価、並びに配分の不明瞭の印象などを考えると、とてもじゃないけどそのまま受け入れられるわけはないのだけど。津田大介さんの「私的録音録画小委員会参加についていろいろ」を読むとそのあたりの難しさが伝わるが、補償金を諦めるかわりにユーザの権利をがっちがちに縛る DRM が義務化されてもダメなわけで。

『デジタル音楽の行方』に話を戻すと、訳者あとがきにも書いたが、(津田さんが解説で書いていることを別にすれば)ワタシがこの本を最も評価するのは、単に利用者の自由ばかりを訴えるだけでなく、件の資金プールの話や強制ライセンス化の話に代表される適切な行政の介入の話まで踏み込んで書いているところである。

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

そして最後に「寄付に頼る」だが、これは手軽に利用できるマイクロペイメントのシステムがないと現実的でないだろう。日本では PayPal が普及していないのが非常に痛い。

『デジタル音楽の行方』への反応 その31

『デジタル音楽の行方』への反応も30回でキリ良く終わらせようかと思っていたのだが、白田先生効果で読者が増えることを期待して反応がぼちぼちある限りは不定期に続けられたらと思う。

MARUKOVSKY BLOG において二度にわたり『デジタル音楽の行方』を取り上げていただいている。ありがたいことである。

まず一回目のエントリから引用。

「これ、ボクが書いたんじゃないの?」と思えるくらい、ボクが今音楽ビジネスで考えていることが、そのまんま書いてあります。

こういう感想をもらえると著者も喜ぶでしょうねぇ。続いて二回目のエントリより。

どーかなと疑問に思ったのが、「今後メディアがだんだん『プッシュ型』でなくなり、逆に『プル型』になることだ」ってとこ。
インターネットって、受け身な人に冷たいメディアですよね。
ただ、みんなが能動的に情報を探しにいく(プル)とは思えないんだよな。
ある程度プル型に移行するとはいえ、以前として大部分はプッシュ型のマスメディアに依存する気がする。

これはこのエントリでも名前の挙がる梅田望夫さんの『ウェブ進化論』とも絡む話で、正直ワタシも訳していて少し疑問に思ったところなので、同じように思う人もいるのかと少し安心した。

『デジタル音楽の行方』への反応 その30

『デジタル音楽の行方』への反応、記念すべき第30回目は白田秀彰さん! 海外出張中だった編集者に泣きついたり拗ねたりして献本分をゲットした甲斐があった。『ビッグ・ピクチャー』と並べて紹介されていただき光栄である。

津田さんは、解説文で「『誰が音楽を殺すのか』の続編を書く気もちがなくなってしまった」と語るほどこの本を評価しているわけだが、私もこの本が網羅的に問題と解決策を取り上げていて隙がないと感じる。裏づけに乏しいという批判もあるようだけど、これから起こるだろう事態について語るんだから、裏づけに乏しいのは当然だろうと思う。

この後も温かい言葉が続く。白田先生に本をお渡しするきっかけを与えてくれた横田真俊さんにこの場を借りて感謝する。

白田先生も触れられているが、津田大介さんが文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会という並べて書くと漢字20文字を越える委員会の委員を務めるところまで来たんですな。INTERNET Watch「IPマルチキャスト放送の著作権処理、文化審議会の法制小委が検討開始」から引用する。

 なお、2005年にいわゆる“iPod課金”などを巡り法制小委で議論された「私的録音録画補償金制度」については抜本的な見直しが必要との結論に達したため、今期は「私的録音録画小委員会」を新設して検討することになった。第1回会合は4月6日。IT・音楽ジャーナリストの津田大介氏ら18名の委員で検討を進める。

まるで津田さんが代表みたいだし(笑)

『デジタル音楽の行方』への反応 その29

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

『デジタル音楽の行方』への反応だが、CD Baby Japan津田大介さんの『だれが「音楽」を殺すのか?』(asin:4798107034)とともに推薦図書に挙げていただいているのを見つけてビックリ。

今、世界のデジタル音楽の最先端で何が起きていて、それが既存の音楽業界の既得権益を守ろうとする勢力との間でどのような衝突を起こしているかについて、豊富な実例を挙げて紹介しています。今後約10年程度の間に徐々に姿を現してくるであろう将来の音楽業界の姿にも触れており、生活の一部となった音楽が、水や電気のように最低限の料金を毎月払うだけで自由に利用/聴取できる(そして、それによりアーチストがより満遍なく対価を得て生活/創造活動しやすくなる)という将来像は、多くの日本のアーチストや音楽を仕事とする人々にショックを与えるでしょう。

当方は CD Baby Japan については以前にも取り上げたことがあり、また創業者である Derek Sivers の文章「プログラミングはソングライティングに似ている」を翻訳もしている。

『デジタル音楽の行方』にも彼の名前、並びに CD Caby は登場する。

CD Baby(www.cdbaby.com)を見るとよい。彼らはドットコム音楽企業の戦場における非常に数少ない生き残りの一つだが、音楽を販売して豊かな暮らしをする従来なかった手段をいくつか提供している。CD Babyは、インディーズのアーティストが自分達のCDやデジタルトラックをオンラインで販売する非常に簡単な手段を提供している。創立以来、CD Babyは音楽の売り上げによりアーティストに一千万ドル以上を支払っている。創始者であるデレク・シバースは本物の男で、彼はアーティストのコミュニティと開かれたコミュニケーションを行なうという素晴らしい仕事を行なっている。(84-85ページ)

「最高のインディミュージックを提供する、小さな CD ショップ」CD Baby Japan の成功をお祈りします。

『デジタル音楽の行方』への反応 その28

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

目標の30回が見えてきた『デジタル音楽の行方』への反応だが、今回はまずは聴かせたいんや!より。

これは、必読の書!少なくとも、音楽を愛し、音楽なしには、生きていけない人には。

やはりというべきか、この本は実際に音楽を作る側で意識の高い方に読まれている印象がありますね。

続いては、同じく作る側の人である宅録! 思考のゆくえ★のエントリより引用。

これは現状では 100%無理なんですが、今後、ミュージシャンの収入を確保できる仕組みさえできあがれば、どうなるかわかりません。ダウンロード販売自体がまだまだ浸透していないので、遠い未来の話なのかもしれませんが、とにかく僕は長生きして(笑)、それを見届けたいものです。

ここでの「これ」は本書における「水のような音楽」モデルのことなのだが、確実に変化は起こっているのである。まあ、見てなさい……と何かネタを掴んでそうな口ぶりだが、もちろんそんなものはない(笑)

ETechやlast.fmやMySpaceやPLAYLOGや『デジタル音楽の行方』

先週はオライリーEmerging Technology Conference についてのエントリをいくつも読んだ。日本からもブログ界隈の人たちが結構参加していたためであるが、今年の Etech は Attention Economy がキーワードだったようで、目先の利く翻訳者なら今週末↓の翻訳の企画書を書き上げたところかもしれませんな。

Attention Economy: Understanding the New Currency of Business

Attention Economy: Understanding the New Currency of Business

案の定 Steve Gillmor が Attention 2.0 なんて書いている(余談ながら、"Oh really? No, O'Reilly" には不覚にも笑ってしまった)。

ちょっと調べてみると、この本の著者たちの近刊もなかなか面白そうなタイトルになっているのでその辺も翻訳者には狙い目かもしれないが、それはさておき、今週末機会があって『デジタル音楽の行方』を読み直したのだが、正直かなり面白いと思った(笑)。また土曜日お目にかかった津田大介さんも「あの本、解説がすごく良いんだよね」と語っておりました(笑)。

『デジタル音楽の行方』を読み直して思ったのは、当たり前といえばそうだけど、Etech で語られるような動きにちゃんと呼応していること。例えば、第四章を中心にこの本では「露出と認知」がないと話は始まらんと繰り返され、そのための様々なデジタル時代の方策が説かれている。これなどまさに Attention Economy、つまり興味の奪い合い=時間と金の奪い合いである。

露出なくしてアーティストの新曲が聞かれることはないし、また新しいファンに認知してもらえないとアーティストのキャリアは行き詰ってしまう。しかし、従来の露出や認知してもらうための手法がデジタルハイウェイにうまく乗れば、以前より千倍も高速、巨大、かつ競争力を持つことになる。(86ページ)

川崎裕一さんの ETech まとめlast.fm協調フィルタリングの事例が出てくる。

 音楽のレコメンデーション、プレイリストの共有、協調フィルタリング、そしてエージェントスキームの重要性はどれほど強調してもしすぎることはない。(231ページ)

ただ『デジタル音楽の行方』が書かれた2004年の時点では協調フィルタリング技術はかなり有望なのは間違いないけど成功例は意外に少ないという感じだったが、last.fm分水嶺を最初に越える例になるのかも。

音楽のレコメンデーションは協調フィルタリングのような技術だけでなく、人間同士のレコメンデーションや共有も重要で、先日も「音楽ファンが熱中するコミュニティ事例」と紹介されていた MySpace はその代表例だろう。

MySpace は特にティーンに人気のある音楽方面に特に強い SNS で、これなど『デジタル音楽の行方』の第6章「デジタルキッズと変化する市場」の現実化に思える。

日本の音楽サービスでこの手の SNS の成功はまだない。最近始まったソニーPLAYLOG については、ソニーのここ数年の盛り下がる印象があるためなめてかかっていたのだが、ブログ機能の作りこみもしっかりしているし、最初から iTunes に対応していたりとなかなか出来が良い。最初にどの程度ユーザを獲得できるかでしょうかね。

追記:知り合ってから三年以上当方のサイト名を間違って覚えていた担当編集者より、『Attention Economy』は昨年『アテンション!』という邦訳が出ているという情報をいただいた。ありがとうございます。

アテンション!

アテンション!

欲しいのはiPod Wifi Wiki Hifi

雑種路線でいこうの「iPod WiFiと想起して忘れかけていた野望を思い返す」を読んで、ワタシもまた忘れかけていた文章を思い返した。

それは二年半ほど前に訳した「ほしいのは Wifi Wiki Hifi」である。

音楽共有の形は南方司さんが考えるのとかなり違うのだけど、思えば iPodWifi が絡めば、上の文章のような音楽共有までかなり近づくんだけどね。

『デジタル音楽の行方』を訳し始めた頃、まだ日本で iTMS は始まっていなかった。しかし、それが始まりポッドキャスティングに標準対応の iTunes が出て、そして iPod nano を目の当たりにすると、『デジタル音楽の行方』の第一章に出てくる未来のデバイス Universal Mobile Device が途端に近づいたように思えたっけ。

さて、iPod Hi-Fi の評判はあまり芳しくはないけれど、こと iPod 周りに関してアップルは「後追い」戦略が強い会社である。今後も「デジタル音楽の未来」を前進させる製品を作ってほしいですな。

Apple iPod Hi-Fi M9867J/A

Apple iPod Hi-Fi M9867J/A

『デジタル音楽の行方』への反応 その27

まだまだ続く『デジタル音楽の行方』への反応だが、今回はまず Idea Note から引用。

この本は簡単に言うと「発達してきたテクノロジーと音楽との関係について教えてくれる」本です。さらに、「テクノロジーが発達することによって社会が大分変わって、その社会(特に音楽社会)の変化も音楽に影響を与える」みたいな感じで多角的に見ています。視点はめっちゃ面白いです。

しかし、この後もっと未来を見せてくれ! という不満も書かれてある。「水のような音楽」だけでかなりぶっとんでいると思うんですがね、正味の話(笑)

続いておまぬけ活動日誌から引用。

そういえば。yomoyomoさんには「デジタル音楽の行方」を充分読まないで訳文について指摘するメールを送ってしまったことがあって、それに丁寧なお返事をいただいて大変恐縮してます。読み終えたら気づいたほんの少数の誤植をお知らせしようと思ってますです。はい。なかなか読む時間がつくれずにいるのだけれど。

お時間が取れましたらで結構ですので遠慮なくお知らせくださいませ。他の方も訳文などを含めた『デジタル音楽の行方』の内容に疑問などを持たれましたら訳者までご一報くださいませ。できる限り対応したいと思いますので。

『デジタル音楽の行方』への反応 その26

しつこく続ける『デジタル音楽の行方』への反応だが、今回はまずは MAL Antenna から引用。

最近「デジタル音楽の行方」という本を読んでからいろいろ音楽業界の未来について考えているのですが、どうやって自分の好みに合う音楽を見つけるか?、というテーマは年々困難になっていくような気がします。

自分から情報を切り捨てない限り、情報のオーバーロードから逃れることはますます難しくなるわけで、となると今より一層音楽の目利きとなる「テイストメイカー」の役割が大きくなるというのが『デジタル音楽の行方』に何度も説かれている。

そしてこれは音楽の分野に限らない話で、ここ数年のティム・オライリーの「仕掛け」は、危機意識に裏打ちされた目利き足らんとする意思なのだと解釈している。

続いて「買わずに読んでごめんなさい」より引用。

細切れで読んだのが残念といえば残念。梅田本と同時期に読んだのは幸運。

ここでも梅田さんの本と並べて言及してくれる方が。『ウェブ進化論』はまだ読む時間が取れないのだが(何しろ積読本がとんでもない状況で……)、少なくとも売り上げを見習ってほしいと訳者として熱望します!

『デジタル音楽の行方』への反応 その25

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

久方ぶりに『デジタル音楽の行方』への反応をば。

まずは「オッサンの読書日記」より感想全文引用。

非常に気になる内容で、表現に冗長なところがあって読みずらかったりもするが、その分、言わんとする事は十分に伝わります。

続いては「OutLogic - 視点 リサーチ-」から。

翔泳社から出ているこの訳書は、実に刺激的で面白い。

ちょうど仕事上で、通信と放送の融合や情報ネットワーク産業の全体的鳥瞰図を描こうと試行錯誤しているところですが、やっかいなのはやはり「コンテンツ」の位置づけで、単純な産業進化論では見えないところが多いわけです。

なぜならそれは、消費者・生活者のスタイルやエクスペリエンスにかかわるものだから。単純な技術の普及プロセス論では分からないのはある意味当然ともいえます。

思わず長々と引用してしまったが、この後も好意的な評が続く。ありがとうございます。

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