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ピーター・セラーズの異常な愛情

金曜日の夜、帰りの電車の中で京ぽんで自分のサイトを見ていたのだが、うっかり一日分削除してしまい、id:Gomadintimeさんからいただいたコメントを消してしまったので、いただいていた情報も併せて書かせてもらう。

この間ちらと触れたピーター・セラーズの伝記映画だが、"The Life and Death of Peter Sellers"というタイトルでジェフリー・ラッシュがセラーズ役と聞いて一気に期待が高まった。

共演は今年『モンスター』でアカデミー主演女優賞を獲得したシャーリーズ・セロンや、あとエミリー・ワトソンなど共演者もなかなか豪華。実際、ジェフリー・ラッシュの演技が素晴らしいらしいのだが、この映画、元々テレビ映画として作られたため、今年のアカデミー賞候補からは外れてしまうようなのが残念である。

しかし、ありがたいことに日本でも『ピーター・セラーズ異常な愛情』というタイトルで来年のお正月に劇場公開される見込み。この邦題は言うまでもなく、彼が主役をつとめたスタンリー・キューブリックのブラックコメディの傑作『博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のもじり。

この映画の制作模様も描かれているようだが、「私の役は?」と尋ねるセラーズに対して、キューブリックが「すべて君だ」と答えたのは大げさではない。この映画でセラーズは三役をこなしたが、当初は一人四役の予定だったのである。

セラーズの当たり役だったピンクパンサーシリーズの第一作『ピンクの豹』が公開されて40年とかで、『ピンク・パンサー フィルム・コレクション』のような DVD ボックスが出たのだろうが、ピーター・セラーズの(良い仕事への)再評価が進むと嬉しい。

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