マジソンズ博覧会でダリオ・アルジェントのインタビュー映像が公開されている……のだが、岸田さんも書く通り、吹き替えを青野武さんがやっているものだから、もう観ていて笑いが止まらない。おいおい、『サスペリア2』の巨匠やで!
言うまでもないが、青野武さんはモンティ・パイソンにおいてマイケル・ペイリンの吹き替えをやっていた人で、名前は知らなくても声には誰でも聞き覚えがあるはずです。
しかし、それにしてもモンティ・パイソンの吹き替えは、ジョン・クリーズの納谷悟朗さんといい、グレアム・チャップマンの故・山田康雄さんといい、エリック・アイドルの広川太一郎さんといい素晴らしい声優陣が揃ったものだなぁ。
さて広川太一郎さんのトレードマークである(?)「なんて言っちゃたりなんかしちゃったりして」というのは、言葉の魔術師エリック・アイドルのトークをそのまま日本語にしたのでは尺が余り、また雰囲気が伝わらないというので編み出したものらしく、声優陣の中で一番若い広川さんがそのように遊んだものだから、他の人たちの良い刺激になり、アドリブのアクセルがかかったらしい。
ちなみに未だに DVD が出ない『ライフ・オブ・ブライアン』だが、この日本語吹き替えが、上記メンバーは当然としてヒロインの女性の役が増山江威子さんだったものだから、山田康雄さん、納谷悟朗さんとあわせ、何ともルパン三世だったのが可笑しかった。さて、皆さんご存知だろうか。実はルパンの声をテレビのパイロット版では山田さん以外の広川さん……(以下どこまでも薀蓄が続く)