- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2014/03/08
- メディア: DVD
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スティーブン・ソダーバーグの映画を劇場で観るのは『コンテイジョン』以来になる。劇場用映画を監督するのが本作が最後とのことだが、特に思いいれのある人でないので特にどうということはない。
本作は医療もののスリラーだが、この手のスリラーでよく登場する精神科医の精神分析でなく抗鬱薬の投薬が問題になる。
中盤少したるくて、一週間の寝不足がたたって少し眠たくなるところもあったが、後半になり伏線が回収されながら事件の真相が明らかになるところは見事で、さすがソダーバーグというべき手際の良さだった。
ストーリーについて触れるとどうしてもネタバレになりそうなので注意するが、主人公の最後の逆襲がやり方が面白くて、映画全体そうとも言えるが、精神医学への皮肉にもなっている。本作は余計な事前知識なしに観たのがよかった。
役者ではルーニー・マーラがすごく良くて、彼女のことが好きになった。『ドラゴン・タトゥーの女』とはまったく違った、鬱状態のしかし魅力的な女性を演じている。