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『SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜』におけるブルース・スプリングスティーン「明日なき暴走」特集が実は注目である

どうせブルース・スプリングスティーンの代表曲のありがちな紹介なんでしょ? と思ったが、出演予定のメンツを見て少し驚いた。

出演予定にマイク・アペルとアーネスト・カーターの名前があったからだ。

でも、考えれば不思議ではない。"Born To Run" という曲のプロデューサーはマイク・アペルだし、ドラムを叩いたのは(マックス・ウェインバーグでなく)アーネスト・カーターだからだ。

アルバム『Born To Run』のセッションは難航を極め、タイトル曲、つまり "Born To Run" しか完成しなかった。当時ブルース・スプリングスティーンのマネージャー兼プロデューサーだったのがマイク・アペルである。

『明日なき暴走』を聴いたある評論家に「そこに“ロックンロールの未来”を見た」といわしめたこの名曲…。

BS-TBS「SONG TO SOUL〜永遠の一曲〜」

これ間違いですよね。スプリングスティーンの1974年のライブを見たある評論家が、「私はロックンロールの未来を見た。その名はスプリングスティーン」と書き、その後その評論家ジョン・ランドゥは、アルバム『Born To Run』制作中にマイク・アペルにとってかわり、スプリングスティーンのマネージャー兼プロデューサーとなったのである。

マイク・アペルは後に、ランドゥ並びにスプリングスティーンと法廷闘争になり、アペルの主張寄りの暴露本も発表された。その彼は「明日なき暴走」について今どう語るか気になるところだ……まぁ、通り一遍のことを喋るのだろうけど(笑)。

Born to Run

Born to Run

メイキング・オブ・ブルース・スプリングスティーン―涙のサンダーロード (The inside story)

メイキング・オブ・ブルース・スプリングスティーン―涙のサンダーロード (The inside story)

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