久しぶりに Harald Welte(ハラルト・ヴェルテ)の名前を見たよ。
昔ワタシは Linux カーネルハッカーだった彼の netfilter/iptables についての文章を訳したことがあるのだよね。今となっては価値がないし、恥ずかしいのでリンクしないけど。
Linux カーネルハッカーとして、また GPL 違反を摘発する gpl-violations.org の活動で知られた彼だが、あともう一つ、ほぼすべてオープンソースからなる Linux 携帯電話を目指した Openmoko も期待され、ワタシも何度かここで取り上げたものである。
- 真にオープンなLinux携帯電話を実現するOpenMokoプロジェクト - YAMDAS現更新履歴
- オープンソース電話OpenMokoプロジェクトのリリーススケジュール公開 - YAMDAS現更新履歴
- オープンソース携帯電話プロジェクトOpenMokoベースのスマートフォンが出荷 - YAMDAS現更新履歴
- オープンソース携帯電話OpenMokoが大学の授業の教材に - YAMDAS現更新履歴
しかし、Harald Welte は離脱し、このプロジェクトは頓挫してしまった。その彼が Openmoko 立ち上げ10周年を振り返る文章を公開している。
10年前、まだ iPhone は存在せず、もちろん Android も世に出てなかった。Openmoko が成功していたら、スマートフォンの世界は、今のように制約と囲い込みでないまったく違ったものになっていただろうねと彼は残念そうだ。
Android も Linux スマートフォンと言えるのだろうが、もっと FLOSS 寄りの主要プレイヤーがいたら、今のスマートフォン市場はどうなっていただろうね。
ネタ元は LWN.net。