当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

『RRR』をようやく観たぞ!

以前からワタシの観測範囲でたいへん話題になっていた映画で、興味をひかれつつもインド映画に関して門外漢というのがあり、またやはり3時間の上映時間にたじろいでグズグズしていたら、旧年中に行く機会を逃してしまった。

もう自分が行ける時間帯には上映していないだろうと諦めかけたのだが、年明けも近場のシネコンでレイトショーをやってくれているのを知り、2023年最初に映画館で観る映画はこれになった。

同様な事情の人が実は多かったのか、結構席が埋まっていた。

上記の通り、ワタシはインド映画に関しては門外漢で、本作の監督が手がける『バーフバリ』も観ていない。この10年で観たインド映画は『きっと、うまくいく』くらいで、そのときにもインド映画をなんとなく敬遠してきた理由を書いているのでここでは繰り返さないが、要はこの方面にまったく明るくない。本作を「ボリウッド」と呼んだら「無知な言説」と怒られることも知らなかったくらい。

で、そんな性格が暗いワタシが観て楽しめるのか不安だったのだが、もう全編とんでもないテンションのアクション、ダンス、歌に言葉を失ったまま、魂と尿意をわしづかみにされてどこかに持っていかれる映画だった。もちろん VFX を駆使しているのは承知していても、いったいこれどうやって撮ったんだよ(考え付くんだよ)なアクションシーンが数十分単位で続くという狂った暴走機関車状態な映画である。

それを支える物量というか資金があるのは羨ましいが、本作はインド映画史上もっとも製作費がかかった映画なんだね。やはりこれはインド映画でも特別なのか。

特に歌の歌詞の和訳を見ていて、なんでここでこの単語なんだろうとか文脈が分からないところは上記の事情の通りいろいろあったのだけど、そういうのは気にしなくても文句なく楽しめる、というか作り手がそれを見越した国際的で普遍的な作りになっているし、本作は『イングロリアス・バスターズ』以降の「映画で史実を変える」作品の系譜に連なるものなのだろう。

そういうわけで、本作を映画館で体験できてよかったと思うわけだが、これはやはり『バーフバリ』シリーズも観たほうがいいんだろうなぁ。

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2023 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)