これは何度も書いているが、ワタシ自身はカトリックの洗礼を受けている。が、それは単なる事実であって、自分のことを敬虔なカトリック信者とはまったく思っていない。
それでも、ローマ教皇を選出する選挙であるコンクラーベを舞台とする本作がしょうもない映画だったら腹が立つかなと心配だったのだが、何よりエンターテイメント作品として見事だった。
例によって金曜夜の鑑賞だったが、WirelessWire News 連載原稿が書けないための睡眠不足で、本作の画面の暗さを見ているうちに眠っちゃうんじゃないかと心配したが、ここだけの話、じきに尿意を催して結果的に眠気が吹き飛んで結果オーライだった?
でも、本当にコンクラーベの模様が中心に来る作品なので、当然映画にはセックスもバイオレンスも存在しない。しかし、それで本作の登場人物に台詞にもある「戦争」をこのように描けるのかと舌を巻いた。
本作をこれから観る人は、All About ニュースの「『教皇選挙』を見る前に知ってほしい5つのこと。実は「中間管理職」が頑張る「密室サスペンス」だった」に目を通しておくことをお勧めします。
選挙の進行役を務める主人公を演じるレイフ・ファインズの落ち着きのある演技はもちろん見事だし、デヴィッド・リンチが亡くなった年に、出番は多くないが確固たる存在感を示すイザベラ・ロッセリーニをスクリーンで観れたのは嬉しかった。何よりあの人のスピーチが見事な威力だったわけだが、その後最後のサプライズがくるのである。後で冷静に考えると、亡くなった前教皇がどこまで知っていたかを含めてどうかとも思うところもあるが、いやー、見事にやられました。
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