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最悪の鑑賞後感を味わえる救われない映画作品

火垂るの墓』や『セブン』といった定番の作品に加え(ワタシは未見だが『ボーイズ・ドント・クライ』もそうみたいね)、『何がジェーンに起ったか?』や『震える舌』のような役者の狂気じみた熱演により上質なサイコホラーの域に達してしまった作品も入っている。

ワタシ的にはピンと来ない映画もいくつかあって、例えば『死の王』は短編集だからそれほど「救われない」感じはしないし、何より『未来世紀ブラジル』が入っているのが分からん。確かにあれはバッドエンドな映画だが、エンドロールであの曲が流れた瞬間、映画本編以上にワタシ自身、自分でも不思議なほど気分が高揚するというのがあるからそう思うのだろうが。

そもそもあの映画のタイトルがなんで "Brazil" なのかというのに出演者誰も答えられないという奇特な映画なのだが、ワタシはギリアムがあのバッドエンドの後の「ブラジル」の高揚までイメージできていたからではないかと考えている。

考えてみると、「救われない」と「後味の悪い」がイコールではない。例えば、フェリーニの『道』は見事に救いがない映画だが、決して後味は悪くないわけで。

そうですな、ここ数年観た映画の中では、『グリーン・マイル』と『ミスティック・リバー』あたりが入るだろうか。前者に関しては、世間一般では「感動作」ということになっているみたいだが、あれに後味の悪さを感じるのはワタシだけでもないみたい(あの映画がダメだと言いたいわけではない)。

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