ほぼ日刊イトイ新聞の「矢野顕子について、坂本龍一くんと話そう。」が佳境を迎えたのに合わせたわけでもないだろうが、坂本龍一と矢野顕子の離婚が正式に発表された。
このインタビューも面白い話が多いのに、なぜが当初ジャージ、食堂問題(なんじゃそりゃ)が噴きあがったりした。そういえば教授が毒舌はいてたインタビューがあったなと探してみた。
というわけで、「ロック問はず語り」2回目は、ロッキング・オン1989年11月号の坂本龍一インタビューを引用する。
この渋谷陽一によるインタビューは、ヴァージン移籍第一作『ビューティ』発表に合わせ行われたもので、彼が全面的に歌っていることにフォーカスした内容になっている。彼のヴォーカリスト観はどういうものか。
●うん。て言うことは、ボーカリストに侵食されてしまうポップ・ミュージックの構造みたいなものに対して……。
「うん、その非常な敵意はさ、こういう仕事始めてからずっとあった気がするよ。ボーカリストに対する敵愾心というのは」
●(笑)敵愾心ならびに競争心ならびにコンプレックスだと思うんだけど。
「そう。そうだよ、コンプレックスだよ。だからさ、ポップを始める前からさ、ほら、芸大行ってるじゃない。やっぱ声楽科っていうのはさ、バカでさ(笑)、デブでさ(笑)、頭悪くてさ(笑)、しょっちゅう頭蓋骨振らせるから知能指数低くてさ(笑)、下品でさ。声出すなんてクソするのとおんなじような感じじゃない。そういうの平気でやってるっていうのが、ほんと信じられなかったの」
無茶苦茶言うね、君。その自分が将来的に歌うことになると想像したかというツッコミに対しては、
「いやもう最も恥ずべき行為だと思ってた(笑)。人前で脱糞するよりも恥ずかしいでしょ、あれは(爆笑)。いまだにないですよ」
と言いたい放題。さすがだ。人前で歌うことと脱糞することどちらか選べと言われたら、ワタシはそりゃ歌うほうを選ぶが……
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