ターナー賞はイギリスの美術館グループ(といってよいのかしら)テート・ギャラリーが主催する賞である。Wikipedia の「テート・ギャラリー」の項目から引用させてもらう。
テート・ギャラリーは、1984年よりイギリス在住で重要な活動をした現代美術作家に対して授与される「ターナー賞」を主催している。外部の選考委員も交えて候補者を数名まで絞り、テート・ブリテンで彼らのグループ展を開催する。その場で最終選考を行い、俳優など各界のセレブリティを集めたパーティーで受賞者を発表する。その模様はゴールデンタイムにチャンネル4で生中継され、選考結果は美術関係者からタブロイド紙まで様々な人々の異論・反論などを呼んでいる。
実はそこまで伝統のある賞ではないのだが、現代美術作家に対する賞がゴールデンタイムにテレビ放映され、その選考結果は美術関係者からタブロイド紙まで議論になるなんて素直にすごいことだと思う。賞金も2万5ポンドだし。
さて今年のターナー賞に関しては、「奇抜な作品とはサヨナラ?――2006年のターナー賞受賞作品は、「普通」の抽象画!」という記事が受けた。「普通」で話題になるとはこれ如何に。
過去の受賞者などについての情報は Wikipedia 英語版の Turner Prize の項目を参照いただきたいが、そういえばペット・ショップ・ボーイズのニール・テナントもかつて選考委員を務めていたりするのはちょっとしたトリビアか。
彼が選考委員だったのはいつだったかと調べてみたら、「1998年度ターナー賞/南條史生」というページにいきあたったのだが、そこでは「コレクターのニール・テナント」と書かれていて苦笑してしまった。しかし、ニール・テナントが実際コレクターとして知られ、そうした見識を持ち合わせた人物であるのは確かである。
そういえば今年のターナー賞の候補の中に「フィル・コリンズさんの映像作品」があり、ええっ、あのフィル・コリンズ? と調べてみたら同姓同名の別人だった。
しかし、ホント Wikipedia は情報が早くて読んでて飽きないな(ただし英語版)。