『ショーシャンクの空に』というと、公開当時よりも評価を高め、愛される名作の代表例であり、一方であまりに定番視されるため観もしないでバカにする人もいるが、前にも書いたようにワタシはこの映画が両手いっぱい広げて大好きだ。
さて、その『ショーシャンク』について知られていない11の事項とは何か。
- アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)のチェックのため、ブルックスがペットの鳥に蛆虫を餌として与える場面は、「既に死んだ」蛆虫が使われた
- モーガン・フリーマンの息子が囚人役で出演している
- この映画がアメリカのケーブルテレビで頻繁に放映されるのは、テッド・ターナーが権利を配下のネットワークに安く売ったため
- 『スタンド・バイ・ミー』、『ミザリー』とスティーヴン・キング作品を映画化したロブ・ライナーも本作の映画化に興味をもっていたが、彼の配役ではアンディー役がトム・クルーズで、レッド役がハリソン・フォードだった
- アンディーが下水管を這う場面の汚物はチョコレートシロップ
- 所長がアンディーの聖書を開ける場面、そのページにはユダヤ人のエジプトからの脱出が描かれる『出エジプト記』が書かれている
- ショーシャンク刑務所の内部は、マンスフィールド少年院の設備を用い一からセットで作られた
- トミー役は当初ブラット・ピットが演じる予定だった
- フランク・ダラボンはキングの原作に忠実でありたかったので、ラストシーンの浜辺の場面は入れるつもりはなく、撮った後もカットしたがった
- フランク・ダラボンは、1ドルの使用料で学生がキングの作品を映画にする Dollar Baby の一貫で『312号室の女』を撮ったときにキングと文通友達になった
- キングの原作ではレッドはアイルランド人でそれが名前の由来。だからアンディーに名前の由来を聞かれて、モーガン・フリーマンが「俺がアイルランド系だからだろう」と答えているのがジョークになっている
半分くらい Wikipedia にも書かれている話だが、ASPCA の話はアホらしいな。連中の理屈に従えば、蛆虫をそのまま鳥に食わせるのは蛆虫の「虐待」らしい(生類憐みの令かよ!)。亀の甲羅を剥いで解体するシーンを動物愛護団体に抗議され、「ああ、たしかに殺したよ。でも、その後にちゃんと食べた」と言い放った『食人族』のルッジェロ・デオダートは遠くになりにけり。
この映画がケーブルテレビでしょっちゅうかかっているという話は、テレビでの放映が一般的な評価につながった『素晴らしき哉、人生!』を思わせる。
あとトム・クルーズ&ハリソン・フォード主演だったほうが公開時の注目は現実より10倍は高かったろうが、あの名作にはならなかったろうね。
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