クラウドベースの音楽サービス戦略についての Forrester Research のレポート 360-Degree Music Experiences: Use The Cloud To Target Device-Use Orbits(紹介記事)が出ている。
クラウドベースの音楽サービスは既にいくつもあるが、以前から噂のある Apple と Google が進出して役者が揃う形になると思う。
iTunes Store による MP3 ファイルの99セント販売により消費者は CD に縛られなくなったが、ダウンロードでなくストリーミングが主流になれば、また音楽の聴き方、お金の払い方に変革がなされてしかるべきで、それには「PC と MP3 プレイヤーの鎖からデジタル音楽を自由にする」ことが必要だとレポートでは説いている。
そこでこのレポートのタイトルにある「全方位音楽体験」が可能になるわけだが、現状はクローズドなエコシステム、互換性の欠如、規格の競合、独占権が音楽がリーチする範囲を狭めているなど問題がいっぱいある。
嗚呼、ようやく『デジタル音楽の行方』の主張に世の中が追いついてきたねぇ、と例によってワタシは死んだ息子の歳を数えるような心境になるわけだ。