現在バージョン 4.0 ライセンスの策定を行っている Creative Commons だが(日本版は未だバージョン2.1で止まったままだが……)、これに非営利(NonCommercial、NC)や改変禁止(NoDerivs、ND)は要らないのではないかという意見が Slashdot や LWN.net で話題になっている。
乱暴に要約すれば NC や ND といった制約はフリーカルチャーを推進するライセンスに相応しくないし、これらはライセンスに対する誤解を生む元になっているというもので、実はかつてリチャード・ストールマンもかつて似た趣旨の発言をしている。
私はもうクリエイティブ・コモンズを支持していない。私はクリエイティブ・コモンズを総じて支持できない。というのも、その一部のライセンスは受け入れがたいものだからだ。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのある部分だけを支持しようとするのは自己欺瞞にすぎない。なぜなら、人々はこれらをみな一緒くたにして考えるからだ。 かれらは少しでも何かに賛同すると、それ全部に賛同しているようにとってしまう。だから私は、クリエイティブ・コモンズ全体を拒否せざるをえない。
Richard Stallman on P2P 日本語訳
しかしねぇ、そのストールマンのサイトもGNU プロジェクトのサイトも文章に CC BY-ND を適用してるんだよね。つまり、たとえば ND を CC ライセンスからなくしてしまったら、ストールマンのようなフリーソフトウェアの人たちも困るんじゃないかと思うのだけど。
本件は Creative Commons のブログでも取り上げられており、この話はよく挙がる議題みたい。