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カズオ・イシグロはいかにして『日の名残り』を4週間で書き上げたのか

ブッカー賞を受賞し、映画化もされたカズオ・イシグロの代表作『日の名残り』だが、彼はこの小説を1987年に4週間で書き上げたという。

その5年前に専業作家になって以来、合理的な執筆スタイルでやってきたが、二番目の小説(『浮世の画家』のことか?)が成功してからいろんな社交や雑事に追われるようになり、新作の最初の章を書いてからずっと進展がなかっていたため、妻と相談し、月曜から土曜の週6日、午前9時から午後10時半という執筆体制を自らに課し、その間は一切郵便に目を通さず、電話にも近づかなかったという。

それで4週間で『日の名残り』を書き上げることができたというわけだが、すごいねぇ。あと、その間インスピレーション元となったものとして、フランシス・フォード・コッポラの映画『カンバセーション…盗聴…』と、トム・ウェイツの曲 "Ruby's Arm" を挙げているのが興味深い。

ネタ元は Boing Boing

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

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そういえば書き忘れていたが、カズオ・イシグロは、『わたしを離さないで』以来となる約10年ぶりの長編小説を来年発売するそうだ。

The Buried Giant

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The Buried Giant (English Edition)

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