かねてより告知されていた、平民金子さん(id:heimin)の待望の単著『ごろごろ、神戸。』が遂に来月発売になる。
- 作者: 平民金子
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2019/12/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
この本は、SUUMOタウンへの寄稿「ごろごろ、神戸」、神戸市広報課のウェブサイトに掲載された連載「ごろごろ、神戸2」、「ごろごろ、神戸3」を中心としながら、大幅な加筆と大量の書き下ろし原稿を含むようである。
これについて、著者の平民金子さんは以下のようにツイートしている。単なる連載の書籍化とはまったく違うという強い意志が伝わる。
『ごろごろ、神戸。』本にするにあたって完全に、1ページ目から最後までやりたいようにやらせてもらった。何の悔いもない。めっちゃええやんて所、力足らずな所、すべて出しきった。狂気の書き直しと書きおろし。ウェブ版ともタブロイド版とも完璧に違ったものになっています。https://t.co/79NJ8HGMgB pic.twitter.com/LUHpW5ugpl
— 平民金子 (@heimin) November 14, 2019
「狂気の書き直しと書きおろし」という文句の後に引き合いに出すのがはばかられるが、万が一平民金子さんの連載を未読の方は、ワタシの紹介エントリを参考にとっかかりにしていただけると幸いである。
これを書いた後だが、4月に開催された平民金子展「ごろごろ、神戸。」(とトークイベント)、そして7月の岸政彦『図書室』刊行記念トークイベント「ごろごろ、大阪・神戸」にもワタシは出向いているのだが、そこで手に入れたもろもろを合わせたものともまったく違ったものになっているようで楽しみである。
平民さんと実際にお会いしたのは4月が初めてだが、ネットで知り合ってから、長らく同じ時間を別々に生きてきたそちらのほうが重要である。平民さんが書くように、それは「ようわからん関係性」としか言いようがないが、その間ワタシの中で平民さんに対する信頼が失われたことはない。
こうも書けるかもしれない。はてな文化圏から生まれた書き手は何人もいるが、『ごろごろ、神戸。』はその最後の大物の単著である、と。