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『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その38

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、Amazon 版にまた新しいカスタマレビューが追加されていた。

今回も5つ星でありがたいのだが、Amazon Customer という名前で自作自演を疑われそう(笑)。さすがのワタシもそれをやるまでは落ちぶれてませんので、誤解なきよう。

[追記]:このカスタマレビューの執筆者が名乗り出てくださった。あなただったか!

2020年の今から見れば、2013年というのはインターネットの時間感覚で言えば大昔ということになりますが、内容にほとんど違和感はありません。むしろテクノロジーによる格差拡大、プライバシー、人工知能アルゴリズムに選択を委ねること、巨大企業のインターネット支配と、それらに対する政治や法整備の遅れなど、本書で問題視されている多くのことが今日ますます顕在化していると言えます。今よりもテクノロジーにずっと楽観的であった当時において、こうした諸問題を一早く取り上げた本書の切れ味はとても鋭いのですが、現実にはyomoyomoさんの懸念以上に世の中は悪くなっているのではないか、とさえ思います。

インターネットに対する暗い予言と明るいヒント

悲観的な厭世家のワタシの懸念以上に悪くなった世界……。まぁ、2020年はそういいたくなる年だったわな。

もちろん本書は来たるべき(あるいはそのあと実際に来てしまった)テクノロジーの暗い未来を嘆くだけではなく、個人による情報発信、特にブログに対しては、巨大プラットフォームを打ち破ることはできなくても……という前置きはありつつ、前向きなメッセージが繰り返されます。本書をインターネットにおけるプラットフォーム対個人の物語として読み解くのは単純化が過ぎるかもしれませんが、開かれたウェブを絶滅させないためのヒントはまだあると信じたいです。

インターネットに対する暗い予言と明るいヒント

こう書いていただけて嬉しい。「特にブログに対しては」って、こないだ書いた「ますます「暗い森」になりつつあるインターネットの中で個人ブログを書くことの意味」をどうしても思い出してしまう。

それではまだまだ感想をお待ちしております。今更と言わず、Twitter でつぶやくだけでも結構ですので。

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