調べものをしていて、「偏向した言論、陰謀論、そして我々の汚染されたメディア景観のフィールドガイド」を謳う You Are Here という本が MIT Press から来月出るのを知った。
「我々の汚染されたメディア景観」とのことだが、やはりインターネットが調査の主戦場で、この本の著者二人の名前、どこかで見たことあるな……と記憶を辿ると、ネット上の荒らしを専門としていたり、インターネットミームについての本を出しているヘンな研究者同士の共著として『The Ambivalent Internet』を「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2017年版)」で紹介していたんだった。
現在のメディアとしてのインターネット、そこでの言論の問題を論じるには、こういう人たちの本が良いのではないかと直感的に思ったりする。craigslist の創業者であり、今は慈善事業に軸足を移しつつあるクレイグ・ニューマークや、『つながりっぱなしの日常を生きる: ソーシャルメディアが若者にもたらしたもの』に続く新刊をそろそろ読みたいダナ・ボイドが推薦の言葉を寄せてますな。
調べてみるとこの本の公式サイトができており、前書きが公開されている。おっと、CC-BY 4.0 指定なので翻訳しようかな……と思いつつさすがに手がまわらない。
この本とか邦訳出るといいのだけど。