調べものをしていて、反インターネット論者としてはもはやベテランの域であるアンドリュー・キーンの新刊が来年出るのを知る。
Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future
- 作者:Andrew Keen
- 出版社/メーカー: Atlantic Books
- 発売日: 2020/03/05
- メディア: ペーパーバック
Tomorrows Versus Yesterdays: Conversations in Defense of the Future (English Edition)
- 作者:Andrew Keen
- 出版社/メーカー: Atlantic Books
- 発売日: 2020/03/05
- メディア: Kindle版
Amazon の内容紹介を見ると、「現在の民主主義の危機、富める者と貧しい者の経済的不平等の拡大、自己中心主義的なソーシャルメディアや AI の迫りくる脅威すべてがかつてないほど我々を脅かしている。テクノロジーが作り出す課題がこれらの問題の中心にずっとあるが、我々はテクノロジーが提供するより良い21世紀を形作る機会をいかに活用しうるだろうか?」とのことで、やはりここでもテクノロジーがもたらす民主主義の危機と不平等の拡大がテーマになっている。
今年日本ではキーンの『ネット階級社会: GAFAが牛耳る新世界のルール』が出たが、これは彼の三冊目の本の邦訳(の文庫版)であり、前作 How to Fix the Future はまだ邦訳が出てないんだよなぁ。
ネット階級社会:GAFAが牛耳る新世界のルール (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者:アンドリュー キーン
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2019/02/20
- メディア: 文庫
そちらの邦訳が出るか、あるいは一冊飛ばして新刊の邦訳が出るか。いずれにしても、最初の本(その1、その2)を出したときは結構いろんな人にコテンパンにやられていた記憶があるが、5冊目の本が出るし、世の趨勢も明らかに彼寄りになってきた印象がある。なんてこったい。