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ベストセラー作家ジョナサン・レサムの知的所有権批判と作品の利用促進の試み

日本でも『マザーレス・ブルックリン』(asin:4151001522)、『銃、ときどき音楽』(asin:4152080000)の邦訳があるベストセラー作家ジョナサン・レサム(Jonathan Lethem)が、自身のいくつかの短編を公開し、映画や劇に最低料金(実質1ドル?)で利用できるようにする Promiscuous Materials というプロジェクトを始めている。

サイトの FAQ やインタビューを見ても分かるが、これはオープンソース運動や Creative Commons の影響を受けたもので、といっても彼の作品が CC ライセンスで公開されるわけではないのだが、いずれにしても創作は過去の蓄積の上に成り立つ、現在の知的所有権の過剰保護の動きはその健全な循環を壊してしまうというまっとうな認識を読めるのは嬉しい。

また Boing Boing のエントリを読むと、別に彼がいきなりこうしたことを言い出したわけではないことが分かる。

我々は何も著作権はすべてなくなれとか、すべての作品が無料で手にいれられるようにすべしとか無茶苦茶なことを要求しているわけではないわけで。ただ現状知的財産という言葉が濫用されているように思うわけだ。これについてはリチャード・ストールマン「「知的財産」だって? そいつは砂上の楼閣だ」が参考になるだろう。

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