SF ファン初級者以前のワタシが何かコメントする資格はないのだが、一昨年の秋に京都SFフェスティバル(京フェス)関係の飲み会に何故かワタシも参加したときのこと、柳下毅一郎さんに「浅倉久志問題」について伺ったことを思い出した。
「浅倉久志問題」とは何か? もちろん浅倉久志さんが問題なのではない。浅倉さんもご高齢なのでいかに良い作品だけを翻訳してもらうか、という問題であった。
浅倉久志さんの死が惜しまれるのは、単に成した仕事が偉大だからだけではない。過去の仕事が偉大なだけでなく、死ぬまで第一線で優れた翻訳をされていたからだろう。
その浅倉さんの翻訳でない唯一の著書が『ぼくがカンガルーに出会ったころ』で、氏の訃報に接した後、何気に書名でググったらワタシの読書記録が Amazon の次にきてのけぞった。
浅倉さんの翻訳にお世話になり恩を感じる方は、これを機会に是非『ぼくがカンガルーに出会ったころ』を読まれるとよいと思う。
- 作者: 浅倉久志
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2006/07/01
- メディア: 単行本
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