「松嶋×町山 未公開映画祭」においてレンタルした(予告編)。
主人公はこの映画の監督の両親であるマイクとミナの夫婦。金婚式を迎えた二人の子供たちは、両親が仲睦まじい夫婦だと信じていた。しかし、それからまもなくして母親がこの世を去ると、すぐに父親はかつての秘書と再婚する。
ラブラブで早々に長年住んだ家を引き払いフロリダに引っ越そうとする二人を見て、息子としてどうしても割り切れない想いを抱く監督は、母親の遺品を整理する中で、彼女の30年分の日記を見つける。そこに書かれる「古き良きアメリカの理想の夫婦」の真実は……
正直もっとエグい話かと思っていた。母親の日記に書かれる話はそんな大層なものではない。しかし、子供、特に息子にとって、自分の母親が一人の奔放な女性であることを知るのは、頭では分かっていても受け入れがたいことの一つである。
映画は最後にもう一度二人の金婚式の映像で終わる。問題を抱えながら、二人は夫婦であり続けた。ワタシはワタシで、同じく金婚式を迎えた自分の両親のことを思った。