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XPRIZE財団の創設者が考える2020年代を方向付ける20のメタトレンド

peterhdiamandis.medium.com

Four short links で知った文章だが、これを書いているピーター・ディアマンディスって誰だっけと調べたら、XPRIZE 財団の創設者で、スティーブン・コトラーとの共著もある人だった。

レイ・カーツワイルSingularity University を立ち上げたということからも分かる通り、人類の未来について楽観的な予測をしている人というのは、彼の TED 講演を見てもお分かりになるだろう。

www.ted.com

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さて、その彼が考えるこれからの10年、つまり2020年代を方向付けるメタトレンドは以下の20個とな。

  1. 世界的な豊かさの継続的な増加:貧困層の数の減少、AIを活用する教育やヘルスケア、日常的な商品やサービスのデジタル化
  2. 世界的なギガビット接続により、誰でもすべてがどこでも超低コストでつながる:5Gネットワーク、衛星ネットワーク
  3. 人間の平均的な寿命が10年以上伸びる:機械学習の成熟により、AI は無数の新薬候補を解き放つ
  4. 資本が豊富な時代があらゆるところで資本へのアクセスを増やす:豊富な資本がイノベーションを加速させる
  5. 拡張現実(AR)と空間ウェブ(Spatial Web)がユビキタス展開を実現:AR と5Gネットワークの組み合わせが、我々の日常生活を一変させる
  6. あらゆるものがスマートになり、知能が組み込まれる:機械学習チップの急速な価格低下、低コストの微細センサーの爆発的な普及と高帯域幅ネットワークの展開
  7. 人工知能が人間レベルの知能を達成:2030年までにレイ・カーツワイルの予測が実現
  8. AI と人間のコラボレーションがあらゆる職で急増:サービスとしての AI(AIaaS)プラットフォームの台頭により、AI は日々の業務に定着
  9. 大部分の個人が「ソフトウェアシェル」を取り入れて生活の質を向上させる:Alexa や Google HomeApple Homepod が、『アイアンマン』に出てくる JARVIS みたいなソフトウェアシェルに進化
  10. 世界的に豊富で安価な再生可能エネルギー:太陽光、風力、地熱、水力に加えて著者は「原子力」も挙げている
  11. 保険業界は「リスクの後の回復」から「リスクの防止」にシフト:機械学習ユビキタスセンサー、ロボット工学の融合によって、リスクを検知して災害を防ぎ、コストが発生する前に安全性を保証するようになる
  12. (じきにずっと速く、安価になる)自律走行車と空飛ぶ車は人間の移動を再定義する:完全自律走行車も空飛ぶ車も10年以内にほとんどの大都市で実現し、移動のコストを大幅に下げ、不動産や保険や都市計画を一変させる
  13. オンデマンド生産とオンデマンド配送により「モノのインスタント経済」が誕生:ドローンやロボットによるラストマイル配送サービスや3Dプリンティングのよるオンデマンドデジタル製造業により、いつでもどこでも数時間以内に製品が手に入る
  14. なんでも、いつでも、どこでも感知し、知る能力:この未来では「何を知っているか」ではなく「質問の質」が最重要
  15. 広告の崩壊:購入の意思決定は AI に頼るようになる
  16. 細胞農業(cellular agriculture)が研究段階から実用化され、より安価で健康的な高品質のタンパク質を提供:最も倫理的で栄養価が高く、環境的にも持続可能なタンパク質生産システムの誕生
  17. 高解像度のブレイン・コンピューター・インターフェース(BCI)がオンラインで公開され一般に利用される:人間の大脳新皮質クラウドに接続されるというレイ・カーツワイルの予測の実現
  18. 高解像度の VR が小売と不動産売買をいずれも変革する:VR ヘッドセットをつけて、自宅のリビングルームであらゆるもの買い物をできるようになる
  19. 持続可能性と環境への関心の高まり:地球環境意識の高まりと地球温暖化への懸念から、企業は持続可能性への投資を行うようになる
  20. CRISPR(ゲノム編集技術)と遺伝子治療で病気を最小限に抑える:遺伝子編集技術の進歩により、何百もの遺伝性疾患を家庭で治療できるようになる

以上は抜粋なので、詳しくは原文をお読みくだされ。

いやー、とにかく機械学習(AI)、5G ネットワーク、ロボット工学、バイオテクノロジー、材料科学の進歩を楽観視するレイ・カーツワイル直系の超イケイケな予測である。自分たちがコロナ禍にいるのを忘れてしまいそうになるくらい。

そんなに資本が豊富なら、なんでワタシは貧乏なの? とイヤミの一つも言いたくなるが、そんなひがみっぽいことばかり言うのではなく、イノベーションで生活を豊かにできるんだ! という意気込みはないといかんのだろう、というのは今の中国を見ても分かることだ。

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