Wikipedia の共同創始者であるジミー・ウェールズが立ち上げた WT.Social(WikiTribune Social)は広告モデルに依存しない SNS を掲げているが、資金が大幅に不足しているとユーザに寄付を求めている。
ふーん、そんなのやってたんだ……と念のため、自分のブログを検索したら、2019年の立ち上げ時にワタシも取り上げてましたね。
まだ3年も経たないのに忘れるとはひどい話だが、その後、ほとんどネットで話題にもなってないみたいだし、それもむべなるかなというのが正直なところ。
立ち上げ当初は、「当然、私が望んでいるのは5万人でも50万人でもなく、5000万人、5億人だ」とジミー・ウェールズも強気にぶちあげていたが、現在のユーザ数は50万人足らずで、全然足りてない。
SNS をスイッチするのは国境をこえるのよりも難しい、という問題がここでも大きな壁になっているわけだ。
だからこそ、上場以降も大して利益をあげてない Twitter をイーロン・マスクが買収すると言っただけで大騒ぎになる。現実は、さんざんかき回した挙句、イーロン・マスクは Twitter に買収合意打ち切りを通告したが、マスクのテスラ株売却の隠れ蓑にされただけという話がおそらくは当たっているのではないか。Twitter もリストラを断行したり、スパムアカウント削除に努めたのに残念でした。
それはともかく WT.Social は飽くまでジミー・ウェールズのプロジェクトであり、ウィキメディア財団が手がけるプロジェクトには含まれないが、それらのプロジェクトを支える広告フリーで寄付に頼るモデルは、SNS に適用するにはまだ難しすぎるのだろうな。