以前より書いている通り、このYAMDAS現更新履歴のコンテンツは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で利用可能である……のだが、実は落とし穴があった。
最近になってようやく気付くというのも間抜けな話だが、はてなダイアリーはセキュリティ上の利用からコメントで囲んだ部分を表示する際にばっさり削除してしまうのな。これについてはモーリさんが少し関係する話を書いているのでそちらも参照いただきたい。
つまりはクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを宣言するメタデータをコメント内に記述するのだが、それがはてなダイアリーの上記の仕様により削除されてしまう。人間から見れば違いは基本的にないのだが、Creative Commons では(専用検索エンジンなどのサービスを行う場合に)その機械可読性が重要なのでこれはちょっと困った問題といえる。
そうなると以前から要望として出ており、ワタシも即座に乗っからせてもらった idea:324 に俄然期待がかかるわけだが、ようやく「検討中」フェーズに入ったようなので裁定を待ちたい。
これは「はてなを突き動かす天然の狂気」に関連する話で、ワタシは近藤さんにお会いしたときクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを採用することのはてなにとっての利点を力説させてもらった。
まず、はてなが提供サービスのドキュメントの作成が追いついてない現状へのソリューションの一つとして。何から何まではてなのスタッフが背負うことはないのだ。よろこんでドキュメント整備に力を寄与しているユーザはいる。はじめからはてなに都合の良い(クリエイティブ・コモンズ)ライセンス指定で作成されたドキュメントをはてなスタッフが追記編集して公式ドキュメントにすればいいじゃないかと。最近でも otsune さんも書いているし、Jeffrey Veen も言っている。「機能ベース(feature-based)でなく、最初に処理ベース(task-based)のドキュメントを書け」と。はてなのドキュメントに足らないのはこれだ。そういうのこそユーザのほうがうまく書けるかもしれない……というのは甘いかな?
それにプラグインを用意してその利用動向を把握できるようにすれば、はてな側で商用可能なコンテンツを一気に引っ張れるし、商用可能指定であればしかるべき条件に基づいた上ではてな側でユーザの日記を自由に組み合わせ、面白いように編集して売ってよい。はてなダイアリーをリミックスして本にする。Web 2.0 の合言葉はリミックスでしょうが(笑)。はてな側の商売の幅も広がるということだ。
……といったことを拙い言葉で述べさせてもらったわけだが、それから間もなく管理ツールからはてなダイアリーガイドへのリンクがなされるなどワタシが言ったことなどとっくに承知していたわけで、それに考えてみれば近藤さんも ised 方面でそうした話を教えてくれる人はいくらでもいる。ワタシの話はひどく退屈だったろうなと後で申し訳なく思ったりした。