ある方の mixi 日記に、Wiki サイトの UI について不満が書かれていた。それは検索専用ページにわざわざ移動してから検索する Wiki エンジンの作りについてで、例えば Wikipedia(MediaWiki)がそうであるようにどのページにも検索窓を置き、そのまま検索できるようにすべきではないかという意見である。
言われてみればもっともな指摘だ。日本で利用されている代表的な Wiki エンジンでは、サイドバーに検索窓が置かれているデザインになっているのは FreeStyleWiki だけで、PukiWiki、Hiki、そして YukiWiki などは検索ページに行かないと Wiki 内検索できないのがデフォルトみたい(間違っていたらすいません)。
『Wiki Way』にこれについて書かれてないかと数年ぶりに読み直してみたが、102ページに「Tip 4.12 どこからでも検索を行えるようにする」としてトピック化されていたのでそれを引用してみる。
検索フォームは、特定のページにだけあるように制限されてはいません。実際のところ、検索フォームは、([Search]などの)インラインマジックパターンの形で、よく訪れる入り口など、どのWikiページにも入れられます。Wikiにおいて、どこからでも検索機能を使えるようにする簡単な方法として、テンプレートにFindPageへの固定リンクを入れておくというやり方があります。
惜しい。せっかく「どこからでも検索を行えるようにする」としてインラインマジックパターンの話を書いているのに、最後には「FindPageへの固定リンク」という一歩後退したアドバイスをしている。検索の重要性を鑑みれば、テンプレートに検索フォームを入れるのはモダンな Wiki エンジンの UI に必須ではないだろうか。
[11月21日追記]:TransFreeBSD さんのコメントによると、FreeStyleWiki もデフォルトでは検索フォームがあるわけではないようです。失礼しました。