遂にこの機会がやってきたかという感じである。
詳しくは情報処理学会のプレスリリースをみていただくとして、情報処理学会と日本将棋連盟のやりとりを茶番という向きもあるが、勝負を盛り上げ煽るための衒いをワタシは好意的にみている。
戦後まもない頃の木村義雄、升田幸三、大山康晴といった人たちの勝負が一種の剣豪小説のように消費されたように、今回の挑戦は21世紀でないとありえない将棋の興行、そして消費の形を示している。
そしてコンピュータのハードウェア、並びに将棋ソフトウェアの進化を考えれば、人間対コンピュータの将棋対決は、もしかすると今しか興行にならないかもしれない。
以前ボナンザが渡辺明竜王とかなり良い勝負をやったことを考えると、清水市代女流王位にとって厳しい戦いになるに違いない。それでもなお先陣切って挑戦を受けた彼女の心意気を将棋ファンとして称えたい。
今回の挑戦で最も重要なのは以下の点だ。
Q: 今後の対戦予定は
挑戦状に関するFAQ
A: 今回コンピュータが勝利を収めたとして、半年から1年ごとにプロ四段からトッププロ、最終的には名人か竜王と対戦を致します。具体的には、将棋連盟と相談しながら進めて行きます。
つまり、下手をすれば、羽生名人がコンピュータと戦い、そして敗れる可能性まであるのだ!
どこまで対決が続く(コンピュータが勝ち続ける)かは分からないが、今回の興行により将棋、並びに棋士に注目が集まることを願う。
ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか (角川oneテーマ21)
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