- 出版社/メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
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以前からたびたび名前を耳にしながら、今までずっと見そびれていた映画である。
これは確かに面白い。平凡な中学教師がプルトニウムを盗み出して原爆を作っちまい、国家に挑戦するのだが、果たして何を要求していいか分からない、という主人公を沢田研二が演じていて、彼も原爆が出来たときにボブ・マーリーを聴き踊りながら喜ぶ場面とかいいのだけど、やはり本作は菅原文太の映画である。
とにかく文ちゃんがかっこいいのだ。これは文ちゃんに惚れたジュリーの片思い映画ととらえることも可能だろう。最後のターミネーターぶりまで文ちゃんの男ぶりがたまらない。しかし、池上季実子にまでちょっかい出す文ちゃん、それはちょっとヤバイだろ(当時彼女は二十歳前だったはず)。そうそう、ジュリーが池上季実子と良い感じになった後のアレは、女優を例のプールに投げ込む加藤鷹の GIF 画像を連想してしまったね。
皇居前やデパートの上から金をふらす場面などゲリラ撮影が多用されているようだが、これはやはり青春性の映画だよね、と明らかに無茶苦茶な高さでヘリから飛び降りる文ちゃん(のスタント)の映像に驚愕して思ったりした。正直、本作に3.11以降に新たな意味が加えられたとかそんなものはないだろう。