コーエン兄弟の映画『ファーゴ』で埋められたお金を探そうとする日本人女性の都市伝説(とその真相)を最初に知ったのは、今から10年以上前の読冊日記だが、『Kumiko, the Treasure Hunter』は飽くまでその都市伝説のほうの映画化なのか。
日本人として正直あまり良い気はしないが、なかなか評価も高いようで、主人公の女性を笑いものにする映画ではないのだろう。
この映画について松谷創一郎さん(id:TRiCKFiSH)が以下のように書いている。
さらに付け加えると、実は映画『ファーゴ』自体にも日系人との面白い関係がある。『ファーゴ』は冒頭で「これは実話である」と謳うが、実際はまったくウソである。では、なぜそんな但し書きを入れたのか。この映画には、本筋とはまったく関係ない日系人の登場人物が出てきて、映画に独特の滑稽さと不穏さを加えているが、こういう本筋に絡まない人物を出しても映画会社に文句を言わせないためにコーエン兄弟は冒頭の但し書きを入れたという話を聞いたことがある。
そういえば『ファーゴ』はマーティン・フリーマン主演のテレビドラマ版の放送が始まったが、評判は上々のようだ。
さて、その『Kumiko, the Treasure Hunter』の主演を務めるのが菊地凛子さんである。
実は先日、今や ele-king に加え Yahoo! ニュース(個人)でも健筆を奮うブレイディみかこさんにお会いする機会があった。
みかこさんの息子さん(巻き毛が印象的なハンサム君)が映画で息子役で共演(!)した関係で『アナキズム・イン・ザ・UK −壊れた英国とパンク保育士奮闘記』の帯文も書いている菊地凛子さんのことを伺ったところ、彼女はとてもきさくな女性だが、仕事とプライベートをしっかり分け、仕事にとても厳しく集中するプロフェッショナルな方とのこと。
『パシフィック・リム』を観て上がった彼女の株がワタシの中でさらに上がったのは言うまでもない。
とりあえず『Kumiko, the Treasure Hunter』の日本公開を待つことにしよう。
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