ジョン・キャリールー(John Carreyrou)の『Bad Blood』のことをこのブログで最初に取り上げたのは2018年6月になる。以来この本は、ワタシの中でショシャナ・ズボフ『監視資本主義の時代』と並ぶ「なんで邦訳が出らんのや本」カテゴリの二大巨頭だったのだが、ようやく『BAD BLOOD シリコンバレー最大の捏造スキャンダル 全真相』として邦訳が出た。
さて、セラノスによる詐欺の裁判だが、コロナ禍の影響でエリザベス・ホームズは今年7月に再スケジュールされている。最高20年の懲役刑の可能性もあるらしいが、果たして彼女にどういう判決がくだるのか。
そういえば、この間 WeWork とアダム・ニューマンについて、ポッドキャストが原作でドラマ化される話に触れたが、セラノスとエリザベス・ホームズについても人気ポッドキャスト The Dropout が、ケイト・マッキノン主演でテレビドラマ化される話が進んでいる。……と思ったら、これを書くために調べてみたら先月マッキノンはプロジェクトから離脱していた。
同じくジェニファー・ローレンス主演、アダム・マッケイ監督でセラノスとエリザベス・ホームズの話が映画化される報道が以前にあり、ジェニファー・ローレンスなら絶対うまくやってくれるだろうし、監督が『バイス』のアダム・マッケイなら最適やんと思ったものだが、2年近く続報を聞かないので、こちらもうまくいってないのかねぇ。