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マッドマックス:フュリオサ

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が2015年公開だから、その9年後に作られた前日譚である。もちろん公開初日に観に行ったが、近場の IMAX シアターでレイトショー鑑賞となると、終映時間が日付過ぎた24時半くらいになってしまうので、別のシネコンに出向き、字幕版を鑑賞した。

マッドマックス 怒りのデス・ロード』でシャーリーズ・セロンが演じたフュリオサ大隊長の若き日を描く本作において、アニャ・テイラー=ジョイが主役と聞いて、目力がある彼女がピッタリだと即座に納得した。意外に子役時代の場面が長かったけど、彼女は予想通りに期待を満たしている。

本作は、フュリオサ、イモータン・ジョーに加えてディメンタスが新たな敵役としてクマちゃんのぬいぐるみとともに登場するが、クリス・ヘムズワースが好演している。

『怒りのデス・ロード』はノンストップアクションというか、行って帰って来ての爆走だけで二時間駆け抜ける映画だったが、本作はフュリオサの少女時代から、イモータン・ジョーの元から妻たちを逃亡させるまでを描いた全5章、二時間半の映画になっている。

『怒りのデス・ロード』があまりにも凄い傑作だったため、突然変異的にとらえられたところがあるが、ジョージ・ミラーはそれこそ40年以上前から狂ったアクションを撮っていた人なのだ。本作における、とんでもない角度を車がのぼっていくところなど目まいを覚えた。

今回も激しいカーチェイスが売りで、『怒りのデス・ロード』とはまた違ったアクションが見れるし、後半は『怒りのデス・ロード』だけでなく、『マッドマックス』シリーズの旧作に重ね合わせることもできる。

ただ正直に書かなければならないが、本作は間違いなく素晴らしい映画だが、『怒りのデス・ロード』ほどは良くない。これに関してはコリイ・ドクトロウと同意見で、ある意味構造的なところがある。あと、本作は登場する各地点同士の政治状況についての描写が必ずしも成功しておらず、それが作品としての集中感を少し下げている。

繰り返すが本作は素晴らしい映画である。『怒りのデス・ロード』の爆走感が特別過ぎたのだ。

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