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ハリウッド御用達の偽たばこブランドの話から、映画やドラマに登場する架空の企業を集めたWikiを知る

boingboing.net

アメリカで作られる映画やドラマやゲームの多くに登場する、モーリ―・シガレッツ(Morley Cigarettes)という架空のたばこブランドの話である。

20世紀のはじめ、喫煙はクールだった。たばこが命を奪うなんて誰も知らなかったし、映画やテレビでは誰もが皆たばこを吸っていた。しかし、奇妙なことに、キャメルやマルボロが許可なくそうした映像に映ると著作権侵害と見なされる可能性があった。無料の宣伝になるんだから、たばこメーカーは喜ぶのかと思いきや、そうではなかったのだ。

で、訴訟リスクを回避するため、ハリウッドの小道具会社は1960年代に、映画やテレビ番組で使える偽のたばこブランドをでっち上げた。それがモーリ―・シガレッツというわけですね。それが初めて登場したのは、ヒッチコックの『サイコ』だったとな!

その後、数々の映画やドラマに登場した「モーリ―」だが、今では宣伝目的でなければ本物のタバコを画面で使用できる。のだけど、訴訟をおそれてか、未だに映画などで「モーリ―」がよく使われるとのこと。

調べてみると、そのあたりについて解説する動画があった(当然ながら『サイコ』への言及がある)。

Morley Cigarettes って、絶対 Wikipedia 映画版に項目があるよなと調べてみたが、意外にも単独の項目にはなっていなかった。でも、その名前で検索していて、Fictional Companies Wiki という WikiMorley のページに行きついた。

この Fictional Companies Wiki だが、映画やドラマで登場する架空の企業を集めたサイトで、そういう情報のまとめはまさに Wiki が適している。

本当にいろんな架空の企業があって、ACME などは特に有名ですね。ACME の話は昔「お笑いパソコン日誌」というサイトで読んだ覚えがあったな……と調べてみたら、2002年6月(5日 AM 4:36)だった。20年以上前かよ!

他にもクエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲスの映画に何度も登場する Big Kahuna Burger もある。特に『パルプ・フィクション』に出てくる場面が有名か。

この後、サミュエル・L・ジャクソンが「エゼキエル書25章17節」を暗誦して殺しをする名場面になるのはご存じの通り。

この動画にも説明があるが、ここで暗誦される「エゼキエル書25章17節」が fictional なのも、この話題にリンクしていると言えるかも。

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