さて、少し前にワタシは以下のように書いた。
若年層のソーシャルメディア(やスマートフォン)の利用規制を動かしたのは、昨年欧米で大ベストセラーとなったジョナサン・ハイトの(なぜ未だ邦訳が出ないのか理解できない)『The Anxious Generation: How the Great Rewiring of Childhood Is Causing an Epidemic of Mental Illness』、そして今年Netflixで配信が開始されるや世界71カ国でストリーミング1位となったドラマ『アドレセンス』の影響が大きいでしょう。
つながりのテクノロジーはまたしても我々を引き裂く – WirelessWire News
えーっと、これ何度も書いてるけど、ジョナサン・ハイト『The Anxious Generation』の邦訳いつ出るの?
個人的には『The Anxious Generation』にはどうかとところも多々あるが、それはともかく WIRED の記事で、サンディエゴ州立大学の心理学教授ジーン・トゥエンゲの名前が出てきて、ワタシも『Generation Me』など彼女の仕事をこのブログで取り上げていたなと懐かしくなった。
ノア・スミスも「やっぱりもしかしてスマホがわるいのかも」で「「スマートフォンはふしあわせを引き起こす」説を主張している中心人物である心理学者のジーン・トウェンギ」と彼女を紹介していたが、この WIRED の記事にもあるように、ジョナサン・ハイトがジーン・トウェンギの仕事を称賛しているのは不思議ではない。
で、なぜかこの WIRED の記事では触れられていないのだが、ジーン・トウェンギは 10 Rules for Raising Kids in a High-Tech World という新刊を今月出したばかりなんですね。
「16歳までソーシャルメディア禁止」みたいなルールを含む『ハイテクな世界で子供を育てる10のルール』という書名が、スマートフォンを肌身離さず、ソーシャルメディアに依存する子供たちに不安を覚える親たちにアピールするのは間違いない。こういう書き方をすると怒られるだろうが、商売上手だと思う。もちろんハイトも推薦の言葉を寄せている。
トウェンギの本は、『自己愛過剰社会』(asin:4309245765)くらいしか邦訳が出てないが、これはキャッチ―な題材だし、邦訳出るんじゃないですかね。

