エリック・リースというと、なんといっても『リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』で知られるが、その彼が新刊『Incorruptible』を受けて、ロングナウ財団で講演を行っている。
その動画も全編公開されてるよ。
彼の新刊の副題は、「なぜ良い企業がダメになり、偉大な企業は偉大なままなのか」で、これだけ見るとジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー2』(asin:4822242633)っぽい。でも、あの本で題材となった企業の多くが後にダメになった話がダニエル・カーネマン『ファスト&スロー』(asin:4150504105)にあったよなー、とか思ってしまった。
エリック・リースが新刊で書くのは、「腐敗しない(Incorruptible)組織」が偉大な企業の条件であるという話のようだ。
彼は、多くの企業が官僚的になったり、その使命を見失う原因を、「金融重力(Financial Gravity)」という言葉で表現しており、その背景には株主至上主義や、多くの企業が採用する「ベストプラクティス」が企業の長期的価値を損なっていることを指摘する。
企業は単なる収支としての利益ではなく、人類にとっての繁栄を最大化することを目指すべきであり、それを実現するために組織の設計時点で Incorruptible にしないといけないとリースは訴えている。
なるほどねぇ。果たしてこの本の邦訳は出るでしょうか。
さて、上でエリック・リースといえば『リーン・スタートアップ』と書いたが、来月にはこの本の新装版が出るのね。もはや、一種のテック系読み物の古典といってよいだろう。


