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『デジタル音楽の行方』への反応 その10

『デジタル音楽の行方』だが、Amazon の順位が落ちてきたねぇ。もちろん訳者としてはもっと売れてほしいのだけど。

Applied Disgust Memo の「mF247とデジタル音楽の行方について」から引用。

目から鱗だったのが、「音楽を水のように消費することができるサービス」という発想。水や電気を利用するのに金を払っていると感じる人はいないと。払ってるけど。

「水のような音楽」というパラダイムが本書の肝なのだが、実はこれは現在デジタル音楽配信サービスの雄であるアップルのビジネスモデルを崩してしまう破壊力がある。

一方「水のような音楽」については嶋田丈裕さんから辛目のコメントもいただいている。

この本のポイントは、「水のような音楽」。ここで水というのは公共事業 (utilities) で提供されるサービスの典型で、公共事業のビジネス・モデルを音楽の将来のビジネス・モデルとして見ているわけです。それが歴史の必然だとは全く思いませんが、そうなれば良いと僕も思います。しかし、その一方で、世界的な規制緩和と民営化の進展の中で、この公共事業のビジネス・モデルが切り崩されている(中略)というのは、なんと皮肉な事なんだろうと思ってしまいました。

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