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クレイジー・ラブ 〜ストーカーに愛された女の復讐〜

「松嶋×町山 未公開映画祭」においてレンタルした(予告編)。

何じゃこりゃ!? という映画だ。

ストーカーという言葉が一般的になった頃、ところでストーカーの愛を受け入れてくっついたらどうなるんだろうね、というのを冗談で友人と話したのを思い出した。これはそういうカップルを描いた映画である。

お似合いのカップルに思えたバートとリンダ、しかしバートが実は既婚者であることを知ったリンダは彼に別れを告げる。それでバートはストーカーと化すわけだが、ただのストーカーではない。彼の差し金でリンダは失明させられてしまうのだ。

とんでもない話である。しかし、その後紆余曲折あって二人は夫婦になるのである。何じゃそりゃ!? だろう。もちろん失明して仕事が続けられなくなり、庇護者が必要だったという事情は分かる。それでも二人並んでインタビューを受ける姿はワタシの理解をこえている。

ここで冒頭の問いに戻って、そんなに愛しているならくっつけば案外良いカップルになるのかね、と当時冗談で言った覚えがある。本作の二人はそういうカップルと言えるのかもしれない。しかし、バートは他の女性にも同じようなストーカー行為をやらかしているのだ。最終的には無罪を勝ち取ったとはいえ、本作の描写は彼の危険な人間性を示唆している。

邦題の副題には「復讐」とあるが、リンダはバートと結婚することで彼に復讐を果たしたのか? 正直ワタシには分からない。ホント何じゃこりゃ!? だった。

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